原作開始
クラス代表決定戦
朝ごはんって大事だよ。みんなちゃんと食ってる?
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るのですよ! 開き直る所じゃないですね、ハイ、ごめんなさい。
「それで箒、一夏とはヤれたのか? チャンスを作ってやったんだが」
「いえ、誘ったんですがつれなくされました。あの恰好ではダメだったみたいだ。彼方、何かいい案はないか?」
「なんて話をしてんだ!」
あ、帰ってきた。
ここでなんとなく俺たちが食べているものの紹介をしておこう。俺が頼んだブレックファーストは一般的なイングリッシュブレックファーストだ。簪のトーストBは、トースト(バター)にサラダ、スクランブルエッグ、コンソメスープというラインナップ。和食セットっていうのは、ご飯に焼き鮭、味噌汁に納豆、そして浅漬けだ。まさしく、日本の朝ごはんって感じだな。ハラショー! ……んんで今ロシア語になった?
「やっぱり千冬姉の差し金だったのか! あと彼方! あの格好までお前の指示だったのかよ!」
「いや指定まではしてないが……お前がそこまで言うなんて、どんな格好だったんだ?」
一夏が他の二人には聞こえないように、小さな声で耳打ちしてきた。何々? ………………
俺は無言でまず一夏の肩に手を置き、頷く。すると、一夏の頬をツーッと一筋の涙が流れていった。
「流石に俺の予想を超えていた。完全に俺のリードから外れて大暴投だわ。一夏、お前頑張ったよ。さっきまであんなこと言ってたけど、素直に尊敬する。よく耐えたよ」
一夏と俺は固く手を交わした。俺は箒の方に向き直る。
「箒、確かに俺は頑張ってみろとは言った。言ったけど頑張る方向性が違う。そりゃ一夏もこうなるわ」
「そうか?」
「そうだ。男として俺も一夏に賛同せざるを得ない。まさかそんなものをお前が持っているとは思いもしなかった」
「一応買っておいたのだ。普段とのギャップを狙ったのだが……」
「狙いは確かに良かった。当たりだと言える。言えるが、……いきなりはきついな。どう転ぶか分からないからな。そういうのはふとしたおときの切り札にとっておく物だ」
「なるほど……解った」
一夏から聞いたものは凄まじかった。なるほど、確かに臨戦体勢だな。上手い例えを思い付いたもんだ。俺はそれ、創作の産物だと思っていたんだが……実在していたとは。
そこからは久々に四人の昔話を話し、それに簪が質問をして……気づけば8時になるといった時間だった。
「そろそろ時間だ。授業に遅れるなよ」
「了解」
千冬姉さんは織斑先生として先に戻っていった。
「俺たちもそろそろ行くか」
「そうだな」
「私も1組が良かったな……本音もいるし、楽しそう」
「はは、確かに。それじゃあ簪、また後でな」
「うん。それじゃあ」
簪が俺たちと逆方向にある4組の教室へ歩いていった後、
「優しそうな子だな、お前のルー
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