原作開始
クラス代表決定戦
朝ごはんって大事だよ。みんなちゃんと食ってる?
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ていて、俺たちが座っても、あともう二人座れるといった広々空間だった。
「流石だな、彼方」
「さんざん鍛えた観察眼にかかればざっとこんなもんだ」
俺と一夏がお互いにニヤッと笑い合っていると、簪が俺に訊いてきた。
「ねえ彼方くん、なんでさっき一夏に時間を訊いたの?」
「それは俺も気になった」
「私もだ。お前、自分で腕時計つけているだろう?」
「俺のはアナログだからな。すぐに正確な時間を知るのには向いてないからな。一夏に時間を訊いたんだよ」
「だから、その時間を訊いた理由が知りたいんだってば」
「秘密だ」
俺vs他の3人という1対3の圧倒的不利の戦いを演じている中、その人は現れた。
「しっかり食べろよ?」
「お! 織斑先生、おはよう」
「おはようございます。だ、馬鹿者」
同時に襲ってくる出席簿を回避する。
「織斑先生はもう朝、食べられたんですか?」
「織斑、食べたに決まって……食べた記憶が無いな……」
おい、教師。大丈夫なのかそれで。と思ったが、我等が担任であるこの織斑千冬、千冬姉さんは家事がからっきしダメな人種で、割と自分のことに関しては無頓着であることを思い返してみると、この学校や世間一般的な『完璧超人、ブリュンヒルデ』織斑千冬よりも、『家事が苦手な人』千冬姉さんとしての馴染み深い一面だ。
これは織斑家ではよく見る光景で、こういう時は決まって一夏が、
「しっかりしてくれよ、千冬姉……」
あ、本当に言った。いつもこう言う。となると、いつもの返事も聞けるかもしれない。
「……すまん」
聞けたー! こういう、本当に申し訳なさそうな顔で謝る。
「俺たちと同じでいいよね」
「ああ、頼む。すまんな」
「いつものことだからいいよ」
あ、簪がポカーンとした顔で見ている。
「普段のこの人は大体こんな感じだよ。な、千冬姉さん」
「織斑先生……まあいいか。いまさら敬語にしろと言うのも無理があるか。ただ、授業が始まる時にはちゃんと戻せよ? 分かったな? 箒もいいな」
「分かりました、千冬さん」
千冬姉さんが簪の方を見た。簪の身体が強張った。
「更識、すまんな、突然彼方と同じ部屋にしてしまって」
「い、いえ。彼方くんが悪い人じゃないことも分かりましたし、仲良く出来そうなので構いません」
「まあ、彼方に限って、突然襲うということは無いから安心していいだろう。こいつは、そうそうことには義理堅いからな」
「それは私からも言える」
うう……3人の信頼が心に痛い……。簪の風呂上がりの姿にドキドキしてました。本当にごめんなさい。凄くエロかったんですもの、ストライクだったんですもの。俺だって、男子高校生だ、人並みに性欲はあ
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