原作開始
クラス代表決定戦
朝ごはんって大事だよ。みんなちゃんと食ってる?
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うしたの?」
「ウン、ドウシタカンザシ? オレハアゼンゼンダイジョウブダヨ?」
「まったく大丈夫に聞こえないけど?」
「とりあえず行ってくるから!」
着替えなどを持ってシャワールームへと逃亡する。俺はそこで滝行に臨むのだった。
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Side簪
彼方くんが慌ただしくシャワールームへ向かって行った後、私は一つため息をつき、さっきの会話を思い出した。
『友達に貰ったものでな。結構気に入ってるんだよ』
『そう……なんだ』
やっぱり違うよね。彼方くんのカバンについていた猫のストラップについて思わず訊いてしまったけれど。
『ああ。そうだ、この猫とか簪に似てないか?』
『う、うん。私もそう思う』
彼方くん、あの時のお姉ちゃんと同じこと言ってた。あの猫のストラップは、お姉ちゃんが見つけてくれたものだった。
『ねえ、このねこかんざしちゃんににてない?』
『わ〜、ほんとだねぇ。かんちゃん、どうする〜?』
『うん、それにしようかな……』
シャワーを浴びながら考えていたけれど、もしかしたら彼方くんは遥さんと友達なのかもしれない。そのことは秘密にしてくれと言われているとか。それなら、さっきまでの彼方くんの反応も納得がいく。自分で言うのもなんだけど、私のあんな突拍子もない話を真面目に聴いてくれた。……嬉しかった。
そういえば、私がシャワーを浴びてるときに彼方くん、誰かと話してたみたいだったけど……電話してたのかな? あと、
「彼方くん顔が赤かったけど……なんでだろう?」
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朝食を食べるために食堂へ行くと、丁度幼馴染二人組に出会った。
「よう、一夏。おはようさん」
「おう、彼方か。おはよう」
「おはよう、彼方。その子は?」
「おはよう、箒。俺のルームメイトになった更識簪」
「はじめまして。よろしく」
「俺は織斑一夏……って多分知ってるんだよな?」
この世界での一夏は原作みたいなドアホではない。自分が置かれた立場をよーく理解している。もちろん自分の知名度も。……今のは完全にブーメランだったな。
「うん。世界で知らない人はほとんどいないと思う」
「よし。彼方の幼馴染で親友……のはず。これからよろしくな」
「私は篠ノ之箒。同じく彼方の幼馴染だ。名字については、あまり大きな声では言えないが……」
ここで箒は一度切り、周りに聞こえないように声を小さくして、
「例のあの人の妹だ」
「ヴォルデモ●トの?」
「なんでそうなるのだ……」
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