原作開始
クラス代表決定戦
朝ごはんって大事だよ。みんなちゃんと食ってる?
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しまった。
『私があの人たちを殺した……私がみんなを人殺しにしてしまった……』
その姿が俺には耐えられなかった。俺はその場で麻衣に話しかけた。辛いなら辞めればいいいい。汚れ役なら俺が引き受けてやる。そう言うと、
『ごめん。最初は私も大丈夫だった。でも、次第に倒れている死体の数が増えていって、この惨状を作り出したのは私なんだ。そう思ったらもう無理だった。ごめん、彼方。私はあなたたちを人殺しにしてしまった……』
俺は震えながら語る彼女を抱きしめて、
『この世界に来た時からこうなることは分かってた。それは多分みんな一緒で、麻衣もそうだったはずだ。でも、それに耐えられるかどうかは人それぞれで、麻衣は耐えられなかった。それだけだ。麻衣のせいじゃない。俺達だって嫌だったら機械じゃないんだからそれは嫌だと言うさ。言わなかったってことはみんな麻衣の作戦に納得して従ったんだ』
俺は彼女を離し、彼女の眼をまっすぐ見て、
『お前はもう戦えないだろ?』
彼女はゆっくりだが、確かに頷いた。
『だったら麻衣には後方で、回復支援を頼む。多分、麻衣は人が傷つくのが嫌いなんだ。俺と同じでさ。これからは俺が作戦を考える。だから、麻衣はもう休んでいいよ』
彼女はまた泣き出した。今度は安堵の涙で頬を濡らしていた。
ちなみに、このとき倒した兵士は革命軍が悪魔の力を借りて造り出した兵士で、人間ではなかった。俺が一番最初にこの手を汚したのは悠那、いや、ユーナ・ソードフォレストだ。
「ともかくは、クラス代表決定戦だ。セシリアとの確執を緩和させちまったがために、原作よりもセシリアは驕りがなく、本来の力量で戦うだろう。勝てる確率が下がってはいるが、一夏にはセシリアを追い詰めて貰わなきゃいけない。いや、むしろあいつを勝たせる。じゃないと、セシリアのフラグが建設出来ないからな」
「そうだね。まさか、この時点で邪魔してくることは無いだろうけど、一応警戒しておくね」
「ああ、頼む。あとは……」
その時だった。ガラガラとシャワールームの扉が開いた音が聞こえたのは。それと同時にルナは姿を消した。
その後に風呂上がりの簪が出てきた。メガネはかけておらず、水色のパジャマ姿の簪は、俺が知っていた更識簪というキャラではなく、今この世界に生きている人間だということを実感した。……それよりも、
「彼方くん、次どうぞ」
「お、おう。分かった」
メガネかけてない簪の威力が凄まじいんですが。水に濡れていてこうなんか色っぽいというか艶っぽいというか……正直に言おう。エロい。結構好きなキャラでたった今人間なんだと認識しただけにヤバい。何がヤバいって……うん。いろいろとヤバい。察してくれ。
「あの、彼方くん? ど
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