マブラヴ
0884話
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れたが、そもそもニーズヘッグは基本的に全ての武器がビームやレーザーであって、実弾兵器はないので断らせて貰った。
無理に実弾兵器として考えるのなら、アダマン・ハルパーだが……そもそも近接武装ではあっても、実弾じゃないしな。
そんな風に考えていると、CPから再び通信が入る。
『10、9、8、7、6、5、4、3、2、1……0。模擬戦開始です』
その言葉が聞こえたと同時に、ヒュドラのスラスターを使って空中へと浮かび上がる。
同時に、一瞬前までニーズヘッグが待機していた場所へと黄色い花が咲く。
牽制の一撃……いや、このタイミングを考えれば俺に何もさせずに本気で勝ちに来たってところか。
確かにこの模擬戦のルールであるバリア無しなら、ペイント弾が当たればニーズヘッグにもダメージを与えたと見なされるから、戦術として間違ってはいない。
森の中に身を隠しているA-01連隊の方へと向かって空中を移動しながら、思わず笑みを浮かべる。
胸を借りるとかじゃなくて、本気で勝ちに来るとはな。さすがに夕呼の直属部隊といったところか。
「けど……108機程度で俺に勝てるとは思わない事だ!」
その言葉と共に、ヒュドラのビーム砲を発射。
最小限まで威力を低下させたビームが放たれ、それだけで10機を超える戦術機が撃墜判定を食らう。
そうして森の上空を移動しつつ、腹部拡散ビーム砲を発射。降り注ぐビームの雨に、再び数機の戦術機が撃破判定。
仕返しだとばかりに森の中から無数に放たれたペイント弾だったが、ニーズヘッグの運動性で回避され、当たる事はない。
これは純粋に機体性能の違いというのもあるが、同時に操縦技術の差でもある。
雨霰と、地上から撃ち込まれる無数のペイント弾の隙間を潜り抜け、どうしても回避出来ない弾に関してはヒュドラの先端から延びたビームサーベルによって蒸発させていく。
そのまま森の木々の中へと突入したニーズヘッグは、生えている木そのものを利用して近くにいるTYPE94との距離を詰め、横を通り抜け様にビームサーベルとエナジーウィングをコックピットへと当てていく。
勿論出力が最小になっている以上は実際に機体がダメージを受ける事はないが、それでもきちんと機体の方では致命的な損傷と判断しているので、演習場から退場となる。
そのままT-LINKシステムを使ってヒュドラ6基をコントロールしながら戦術機の集団の中に突入し、その場に存在していた7機をビームサーベルで退場させ、ヒュドラを操作しながら空中へと移動。
次の瞬間、つい先程までニーズヘッグが存在していた場所に幾つもペイント弾が命中して幾つもの黄色い花を咲かせていた。
なるほど。見え見えの場所に囮を置いておいて、そこに突っ込んだところを狙撃で仕留めるつもりだ
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