マブラヴ
0884話
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に話している光景に遭遇する。
少し離れた場所ではA-01連隊のパイロット達が地上で先程の模擬戦についてのミーティングを行っており、そのパイロットの殆どが女、あるいは少女である事に驚く。
いやまぁ、このご時世なんだから、ある意味当然ではあるんだが。
そして夕呼は、俺が近づいてきたのを見かけると口元に小さく笑みを浮かべつつ口を開く。
「伊隅、ご苦労様。戻っていいわよ。……それで、アクセル。模擬戦はどうだった?」
伊隅が敬礼してミーティングに戻っていくのを見ながら、小さく肩を竦める。
「ある意味予想外、ある意味予想通りと言ったところか」
「予想外で予想通り、ですか?」
恭子が不思議そうに尋ねてくるのに頷き、模擬戦を思い出しながら説明する。
「例えば一応とは言っても、シャドウミラーで訓練を重ねてきたスティングとアウルがあそこまで苦戦するというのは予想外だったし、それでも仲間を救おうとして稚拙ながらも部下に指示を出したのは予想通りだった」
あの2人は兄弟思いというか、仲間思いの面が強いからな。……アウルはそれを滅多に表に出さないが、スティングを救う為に敵から集中攻撃を受けている場所に突っ込んで行ったのはその最たるものだろう。
「ふーん、アクセルとしては狙い通りだった訳?」
ちょっと面白くなさそうな感じで尋ねてくる夕呼に、小さく首を振る。
「いや、狙っていたよりも大分上手くいったと言うべきだな。……それに、A-01連隊があそこまで有機的に連携を取れるとは思っていなかった」
もしイザークがいなければ、模擬戦の結果は変わっていただろう。模擬戦故のルールではあったが、それでもあれだけの練度を誇っているのはかなり驚いた。
オーストラリアの戦術機部隊とも何度か模擬戦をやっているが、機体性能、パイロットの腕、そしてチームワーク。それら全てでA-01連隊が上を行っているのは間違いない。
「ふーん、随分と高評価ね」
「ああ。あの2人にとっても随分といい経験になっただろう。だから……模擬戦開始前に言っていた、いいところってのは十分に見せて貰った」
その言葉に驚きの表情を浮かべる夕呼。それはこっちの話を聞いていた恭子もまた同様だった。
模擬戦が始まる前に言っていた俺の言葉を覚えていたのだろう。即ち……
「ニーズヘッグで相手をしようか」
そう告げるのだった。
『アークエネミー1、模擬戦開始まで残り1分を切りました。準備はいいですか?』
「ああ、こっちはいつでも問題はない」
CPからの通信にそう答える。
ちなみに特にこだわりがある訳でも無かったので、今回もコードネームはアークエネミー1とした。
模擬戦故にペイント弾が必要かどうかを聞か
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