ハイスクールV×D ライド25
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、技を見失う原因となる。それが四季が木場を『半端剣士』と呼ぶ理由だ。
所詮は技も剣もそれだけでは何も傷つけない、扱う者の心が三流以下である以上、永遠に『半端剣士』と言う評価は覆らないだろう。
「小猫もどうしてこんな事を?」
「……祐斗先輩が居なくなるのは嫌です」
俯きながらリアスの問いに答える小猫。……純粋に眷族の仲間……木場が居なくなるのを不安に思っての行動だったのだろう。
ふと、横へと視線を向けると……
「貴方には反省が必要です」
「うわぁぁぁぁぁん! ゴメンなさい、ゴメンなさい! 許してください、会長ぉ!」
眼鏡を怪しく光らせながらゴゴゴゴゴと擬音でも付きそうな怒りの空気を纏っているソーナと泣いて謝っている匙の姿。
「ダメです、お尻を千叩きです」
「た、頼む、五峰ぇ、助けてくれぇ!」
「悪い、恨むなら変態ドラゴンと変態ドラゴンに協力した自分を恨んでくれ」
「五峰ぇ! お前、実はちょっと怒ってるだろ!?」
「変態と半端に対しては怒っているけど、別にお前には怒ってないぞ?」
助けを求められて流石に友達である以上助けても良いが今回ばかりは許可無く一誠に協力した匙が悪いと、パシィン、パシィンと響く音をBGMに冥福を祈っておく事にした四季だった。
下僕の躾は主の務め……グレモリーとシトリーの両眷族の部外者である四季と詩乃の二人は無関係である以上口出しは出来ない。
「で、オレ達帰って良いですか?」
「そうですね……あなた達にも聞きたいことがあるんですが」
「ああ、コカビエルは……オレの推測が正しければ、早ければ今夜にでも行動に移るはずですよ?」
「何故そう思うんですか?」
「そりゃ、流石に七分の一の剣が何本あっても聖剣使い一人と幹部とは言え堕天使一人じゃ、魔王相手に喧嘩売るには戦力不足だろうし」
流石に戦闘要員二人で魔王二人を相手に戦いを挑むほどコカビエルもバカでは無いだろう。……そもそも、奴の目的は戦争であって戦闘では無い。最悪の場合を考慮する程度の理性はあるだろう。……今回は相手に理性がある方が返って危険と言う所が特に性質が悪い。
「魔王が動く前に会長と部長さんの首を獲って悪魔側へ宣戦布告し、堕天使側と悪魔側の戦争を引き起こす、そうすれば天使も戦争に介入する可能性が高い」
要するに身の回りには気をつけてくれと言う訳だ。そんな会話をしている間も匙の尻を叩く手は止まっていなかったりする。
そんな訳でソーナに断りを入れて二つ重なる尻を叩く音と匙に続いて一誠の物も増えた悲鳴をBGMに公園を後にする四季と詩乃の二人だった。
「四季、大丈夫なの?」
「悪い……結構キツイ」
家に帰りつい
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