暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
息抜き〜
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早起きして急いで来たの!」

「そっか。じゃあちょっと遊ぶ?」

「うん!」

亞莎が申し訳なさそうにこちらを見る。

「いいよ。遊んであげなよ」

「は、はい。すみません・・・」

俺は亞莎と別れて・・・しばらくしてから一人で屋敷を歩いたことを後悔するのだった・・・












































咲〜

「・・・」

「・・・咲」

「・・・なに?」

「ここ何処よ」

「・・・さっぱり分かりません」

「・・・はぁ!?」

俺達は当ても無くさ迷っていた。

「ちょっと!ここのこと知ってるんじゃないの!?」

「知り合いがいてもその世界を知ってる訳じゃないんだよ。・・・幻想郷なんて始めてだし」


「ろくに地理も知らないのにただ歩いてたわけ?」

「・・・いいだろ別に。・・・それに」

俺は少し顔を逸らす。

「・・・詠と二人きりなのって久しぶりだしさ・・・」


「咲・・・」

『(すっごい居づらいッス・・・)』

「・・・でも、確かにこのままじゃ不味いよな。なんか辺りが森になってるし」

「本当にここの地理どうなってるのよ・・・」


俺は闇を集中させる。

「取り敢えず空から眺めて見るよ。・・・ふっ!」

Bモードを発動した瞬間・・・

「うっわ!?どけどけぇ!」

「へ?・・・どわぁ!?」

高速で飛んできた何かと激突し・・・お互いに墜落した。

「いっつー・・・」

「ちょっと咲!?大丈夫なの?」

「お、俺よりもう一人は・・・」

少し離れた位置に倒れていた金髪の少女がゆっくりと立ち上がる。

「いたた・・・急になんなんだ・・・」

俺は急いで少女に駆け寄る。

「わ、悪い!大丈夫か?」

少女はとんがり帽子を叩きながら俺を見る。

「ん?・・・ああ、平気平気。私も普段より飛ばしてたからな」

「あ・・・」

俺は少女を見て思い出す。いくら最後に東方をやったのが遥か昔でも、コイツは忘れない。

「・・・済まなかったな。えっと・・・」

「霧雨 魔理沙だぜ」

だと思った。

「なあ魔理沙?なんでそんな急いで・・・」

「ああ、ちょっと知り合いの所にな。何でも新しい人形がどうとか・・・んで、代わりに珍しいキノコくれるらしいから、急いでたんだぜ」

「そうだったのか。こっちもちゃんと確認すればよかったな」

「まあ済んだことは気にしないで行こうぜ。んじゃ、私は行くからな」

魔理沙が箒に跨がり、飛ぶ。


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