ついに決着の時!!
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「そうだ。その箱には、何処にも穴が空いてないだろ?普通に考えれば、大砲とかでない限り、ちょっとやそっとじゃ壊れないし穴は空かない。けど、今からこの無数の剣をその箱をすり抜けてお前を刺してやる」
アーロン『シャハハハハ!!バカか貴様は。頑丈なら、そんなちんけな剣じゃ穴は空かないんだろ?なら、さっさとこの箱を壊して、テメェを殺してやるよ!!』
ユウ「・・・うるさいから、もう黙れ」
そして俺は、指を鳴らすと剣がアーロンに向かって飛んでいく。そして・・・
アーロン「ガハッ!!バ・・・バカ・・・な」
見事に箱をすり抜けて、アーロンに刺さっていたのであった。そして箱は消え、剣に刺されたアーロンだけが残った。
アーロン「何故・・・だ」
アーロンは、最後の気力を振り絞って問う。
ユウ「・・・種も仕掛けもございません」
俺はそう言うだけであった。
ユウ「これで・・・やっと解放される」
俺はそう思うと、涙が溢れ出した。
ナミ「一体・・・何があったの!?」
声がしたので見ると、最後の家族ナミがいた。
ユウ「ナ・・・ミ」
ナミ「・・・あんたが殺ったの?」
どうやらナミは、俺の事に気づいてないみたいだ。
ユウ「そうだ。俺がアーロン達を殺した」
ナミ「・・・そう」
ナミはそう言うと、俺を見る。
ナミ「何処の誰だか知らないけど、本当にありがとう。これで、皆やユウお兄ちゃんに報告できるわ」
ユウ「・・・まだ、そう呼んでくれるんだな」
ナミ「えっ?」
ユウ「お兄ちゃんか。久し振りに聞いたな。それに、ナミ自身も元気に育って嬉しい」
ナミ「待って!何であんたが私の名前を?それに、どうしてユウお兄ちゃんの事も?」
ユウ「何故かって?俺自身がユウだからだよ」
ナミ「嘘・・・」
ユウ「本当だ。改めて言うけど、久し振りだな。ナミ」
俺はサングラスを外してそう言う。
ナミ「本当に・・・ユウお兄ちゃん・・・なの?」
ユウ「本当だ。既に、ベルメールさんとゲンさんには会っている。ナミとノジコには、アーロンを倒してからと思ってな」
ナミ「ユウお兄ちゃん!!」
ナミは俺に抱きついてきた。
ナミ「無事だったんだね!!本当に・・・本当によかった!!」
涙を流しながらそう言ってくれた。
ユウ「ごめんな。今まで帰ってこれなくて」
ナミ「ううん!そんな事ない!!無事に帰ってきてくれたんだもん!!」
ナミは泣きながらも、笑顔で迎えてくれた。しかし、そこに水を差す連中がやって来た。
「チッチッチッチ!ナミというのはお前だな?」
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