第一部
死と共にはじまるものは、生である
24時間営業中
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
きつかれて・・・気持ちはわからんでもない
オレだって中身の性別知らなきゃ惚れてたさたぶん
「気をつけろ青春師弟に目をつけられるぞ!」
シュロが慌てて止めに入る
俺は割とあのノリ好きだよ、黄金期の飛躍少年のようでは・・・いや違うな
そしてコイツは油女一族の異端児と呼ばれるだけあってうるさいな
無口が初期装備の油女一族なのに、こいつだけ何か違う
その理由もわかるのだが、油女と名乗られると首を傾げてしまう
「コン、今日の放課後は――あぁ、無理だな
お前が入城したら話がある」
ナルトは自分がサスケに睨まれたと勘違いし、喧嘩を売りに行った
お前も元気だなナルト
おいシュロ、何故俺が放課後までいれないと思うんだ
「オレが保健室へ駆け込むこと前提に言うな、あと保健室はオレの城じゃねぇ」
保健室通いなのは否定しないが、今日ぐらい放課後まで頑張れるさ
あと別に保健室は俺の私物でもなければ居城でもない
・・・多分
「保健室の主が何を言う「え、何だ、ねたみの奴もう保健室行くのか!?」・・・あーあ」
イカリの言葉を遮って犬塚の奴が割って入ってくる
その光景にうんざりとしたイカリはため息をついた
編入初日からケンカして犬塚と仲が悪い、が、決してオレのせいではない
体が弱いことを馬鹿にしてくる奴が悪い
ギャンギャンと何事か喚いている犬塚を無視して席に着く
どうせ放課後になればシュロやイカリが勝手に集まってくるだろう
出席簿を持って入室してきたイルカを見ながらため息をついた
―――そういえば、もう一ヶ月経ったのか
出席を取るイルカの声が遠く聞こえる
最初にアカデミーに来た日は・・・酷かったなァ
◇一か月前◇
心臓が痛い
鼓動の速さが尋常ではない
あまりの緊張に血を吐きそうだ、いつものことだが
イルカに連れられ、とうとう教室の前まで来てしまった
というかもう教壇に立っている
視線が突き刺さり、そのまま黒板まで貫通するのではないかと錯覚する
怖い
転入生というのは質問攻めにされたりとチヤホヤされる立場―――とか思っていた過去の自分を殴りたい
この視線はツライ
時折緊張をほぐそうとこちらに笑いかけてくれるイルカの気遣いがまたツライ
飛びそうになる意識を手繰り寄せて、なんとか口を開く
「―――ねたみ、コンです 中途半端な編入ですがよろしくお願いします」
最低限の一言は言えた・・・!
ほっとしてしまったからか、急激に足の力が弱まる
立てなくなりへたり込んでしまった俺を、ナルトが心配そうな目で見つめてくる
イルカに支えられて立ち上がった
「――あ゛ーなんというか、ねたみはちょっと体が弱くてな
今みたいに何かの拍子に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ