第一部
死と共にはじまるものは、生である
24時間営業中
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後
ナルトと同居生活を始めて早一ヶ月
いつのまにやら食事担当はオレになり、洗濯(主にオレの血拭きタオル)担当はナルトになった
ナルトは有り得ないぐらい野菜を食べないし、放っておくと三食ラーメンで済まそうとする
好物だから良いかもしれないが・・・飽きないのだろうか
今でも三日に一度はラーメンを出してはやるが、野菜炒めをのせたりと工夫している
野菜食え!
そしてオレが気を使っているのか
初めての同居人に対し、人見知りが発動しているナルトのおかげか
同居生活は十分に機能していた
起きぬけにお互いの顔を二度見し合うのはもはや日課となった
何やら気恥しいものがあり、顔をそむけて赤らめることもある ちくしょう
そんなオレ達を確認し、自来也は取材旅行に行くと木の葉を発った
大蛇丸や暁についての動向を調べに行ったのだと、信じたい
信じたかったのに向かう先は温泉で有名な観光地だった
人を信じるって、何なんだろう
「ナルトー、弁当出来たから鞄に入れとけー」
弁当作りを終え、洗いものに取りかかる
朝食を終えたテーブルを拭いていたナルトが、弁当を詰め始めた
洗いものを終え、支度を整え、家を出る
今日こそ早退せずにアカデミーを終える、そう心に決めアカデミーに向かった
◇
教室に入るとサスケを中心に輪になった女子が騒いでいた
朝っぱらから元気だなお前ら、オレにその元気を分けてくれ
後生だからなどと他愛ないことを考え、彼らを生温かい目で見守った
そんな俺の様子に些か引いたようにナルトは瞳を曇らせた
「コン、顔がこわいってばよ」
「・・・だれかおらにげんきをわけてくれー」
半泣きでナルトに向かい手を伸ばす
切実な願いは顔を背けるというあっさりとした行為で流された
そんな俺達をシカマルとチョウジが生温かく見守っていることなどつゆ知らず
何やら視線を感じるなぁと思うことぐらいであった
そして2人の男女が近づいてくる
「おはらっきぃー、ナル君コン君」
「・・・さがそうぜ龍玉〜いや狐玉を・・・!」
男子はモノクルをかけた、口元をバンダナで隠しつつも隠しきれない含み笑いが特徴の――油女シュロ
女子の方は天然パーマを高い位置で結わえた、雪のように白い肌の志村イカリ
アカデミーで新しく友となった同士である
彼らについて思う所はたくさんある
しかし、イカリ、それだと九つ球を集めることになるのか?
というかドラゴンボールって全部で何個あるんだったか
2人揃ってオレ達を抱きしめ、あいさつを交わす
イカリに抱きしめられたオレ達を睨みつける遠くのサスケ・・・
「あぁ、青春だな」
イカリはくのいちクラスで五指に入る美人だからな
性格というか中身はともかく、そんな美人に抱
[8]前話 前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ