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Fate/staynight/the/crossovermoment
曖昧な思想
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魔力で威力を底上げされた弾丸でも所詮、弾丸だ。小さな金属の塊が音速の速度で放たれても関係ない。鉄の硬度を超える武器、音速を見極める眼で対処出来る。世界中を旅する内に銃撃戦に巻き込まれた不幸な少年に音速程度の弾丸は無意味だ。
「魔術師の位置は?」
「判らない。
様子見、敵の位置を把握次第攻撃開始!」
「了解!」
敵魔術師の攻撃は終わらない。セイバーは聖剣『勝利を約束された剣』で防ぐ。通常時は第二の鞘『風王結界』で聖剣の刀身を隠しているが今回は刀身が丸見えだ。聖剣を振る度に暴風が吹き荒れる。本来のセイバーの実力と第二の鞘『風王結界』で斬撃の威力を何倍にも増幅させているのか?今迄は防御に活用していた能力を攻撃に運用する大胆な発想、以前と変わらないな。
吹き荒れる暴風が台風を形成、全ての弾丸を吸い寄せる。
暴風が風景を乱す。瓦礫の山は次々に吸い込まれ中心点に集まる。
変化が訪れた。蜃気楼の様に空間が揺らぎ別の空間が姿を表す。暴風の影響で発生した竜巻に直撃する度に風景が形を変え一部の空間だけ風景を変える。
「士郎!
敵の正体です!」
右手の盾を破棄、新たな武器を投影した。2本の刀を構え暴風を突き破る。空間を斬り裂く空間をネジ曲げる。一部の空間は本来の姿を取り戻した。無数の銃が空中に浮き浮遊、空間の壁は厚く背景の同化部分は破壊したが固有の結界を破壊した訳じゃない。固有結界で創り出した敵魔術師の空間は銃の世界だ。俺が唯一発動出来る固有結界は剣を無限に投影する自分だけのオリジナル結界、が、敵魔術師は逆、銃の世界だ。
「固有結界ですか」
「敵魔術師本人の姿が見えない。
固有結界の中で隠れてるのか?誘ってるのか?」
破壊した空間の一部に穴が空いている。
「固有結界の亀裂・・・潜入するのが得策か?」
「敵の優位な地形での戦闘・・・お勧め出来ませんが。
私は士郎に従います」
「済まない。
じゃ、突入だ!」
空間の亀裂に飛び込んだ。一瞬の浮遊感に目を閉じるが次の瞬間、足元は大地で覆われた地面に着地した。他人の固有結界に割り込むのは初めての経験、落ち着かない。自分の固有結界は自分が創造した生み出した空間、落ち着いて当然の空間だ。他人の固有結界は『真逆』銃を自在に生み出す固有結界だ。俺と同じ投影に長けた魔術師なのか?巨大な時計塔は0時の針を鳴らす。
「敵陣地です。
慎重に行動しましょう」
セイバーは聖剣を構え周囲を警戒する。敵の数が不明な状況でのんびりする時間はない。全周囲に集中、音を聞き取る。風の音、独特な匂い、金属と金属が擦れる音!
「セイバー!」
弾丸はセイバーを狙って放たれた。聖剣の剣先で防ぐが第二射が放たれた。弾丸の音が聞こえない?セイバーは冷静に対応するが音を発しない弾丸に対応するのは流石のセイバーでも骨が折れる。感の鋭い
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