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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-10 すべての終わり
Story10-6 世界の終焉
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きた。
「ああ、お疲れ」
「生きてる……生きてる……!
シャオン君……!」
「泣くなよー……かわいい顔がくしゃくしゃだぞ?」
「あ…………」
フローラの頬が赤く染まる。
「…………フローラ、ありがとな。
ここまで、こんな俺と来てくれたこと、感謝してる」
「私もここまで来れたこと、シャオン君に感謝してる。
君は…………本当に…………強いね」
「俺はただ、みんなの笑顔が見たかっただけさ」
その言葉を最後に俺の意識はブラックアウトした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
俺は一人で何もない空間にいた。
いや、下にアインクラッドが見える。
装備もアインクラッドの時のままだし、髪には青いメッシュが入ったままだ。
「ここは…………どこだろう…………」
すると、澄んだ声が聞こえた。
「シャオン君」
夢じゃありませんように、と願ってそっちを向くと、
その先にフローラがいた。
「ここはどこなんだろう…………」
「分からない…………アインクラッドがあるってことは仮想世界なんだろうけど」
「ゲームクリア、おめでとう」
声のした方向を見るとヒースクリフ、ではなく茅場晶彦がいた。
「ありがとう、ヒースクリフ……いや、茅場晶彦」
「まったく、君たちには驚かされたよ。
もっとも、あの人たちの息子、娘である以上そうなんだろうが」
「俺たちの家族のこと知ってるのか」
「ああ、よく取引していたな…………」
「そういえば、茅場、お前は何故こんなことを…………」
「何故、か。私はあの城を現実世界のあらゆる枠や法則を超越した世界を作り出すことだけを欲して生きてきた。そして、私は見ることができた。
君たちみたいな、あらゆる枠や法則などを無視して未来を掴もうとする存在を」
「そうですか…………よかったですね」
「私はまだ、信じているのだよ。どこか別の世界に本当にあの城が存在するのだと」
「そうだと、いいな」
「このSAOは君のお父さんの会社に移すことにしたんだ。また来たとき、その時は、君だけのアインクラッドを見つけてほしい」
「今回は3/4で終わっちゃったからな。今度は100層まで行くぜ」
「私も付き合うよ」
「頑張りたまえ、シャオン君、フローラ君。
さて、私はそろそろ行くよ」
「いってらっしゃい。本当の、あんただけのアインクラッドを見つけに…………」
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