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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-10 すべての終わり
Story10-1 75層Boss戦へ
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茶色ポーチから回廊結晶を取り出した。
すると、その場のプレイヤーたちから『おお……』と嘆声の声が漏れる。
回廊結晶は希少度が高い上に、NPCのショップでは売ってない。
手に入れるには迷宮のトレジャーボックスか、強力なモンスターからしかドロップしない。
シャオンたちも持っているが本当に危機的状況の時のための備えとしてもっているだけだ。
さっき皆が嘆声したのはそれをあっさり使おうとするヒースクリフに対して驚いたというところだろう。
当のヒースクリフはそれに対して意に介さぬといった感じだ。
ヒースクリフは結晶を握った右手を高く掲げると
「コリドーオープン」
と発声する。
コリドーは瞬時に砕け散り、ヒースクリフの前にある空間に青く揺らめく光の渦を出現させた。
「では皆、ついてきてくれたまえ」
一言周りに言った後、紅のマントを翻し光の中に消えて行った。
いつの間にか周りには激励に来た人たちや攻略組のプレイヤーにアイテムを売りに来た商人たちで溢れていた。
周りにいた攻略組のプレイヤーたちもヒースクリフの後に続くよう光の渦に入っていった。
残ったのはシャオンたちだけだ。
「さ、俺たちも行こうか」
シャオンの問いかけに残りのメンバーは無言で頷き、
ヒースクリフによって作られた光の渦に入っていった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
目を開けてみたら、そこはもう迷宮の中だった。
そしてその先には巨大な扉があった。
この迷宮区は僅かに透明感のある黒曜石が使用されており、それを組み上げて作られている。
ごつごつと荒削りだった下層の迷宮とは違い、鏡のように磨き上げられた石が直線的に敷き詰められていた。
空気は冷たく湿っていて、薄い靄がゆっくりと床の上をたなびいている。
周りでは30人のプレイヤーたちが三々五々に集まって、メニューウインドウを開き、装備やアイテムの確認をしていた。
「フローラ、俺が絶対に君を守る」
「うん…………」
フローラはどうやら不安のようだ、今まで25、50層のようなクォーターポイントの時はどのBossも手ごわかった。
今回もそうなると予想しているのだろう。
シャオンはフローラの手をぎゅっと握った。
そして、軽く頷く。
フローラも握り返しこくりと頷いた。
キリトたちもどうやら何かしているらしい。
ヒースクリフはどうやら今回のBoss攻略の大まかな説明しているらしい。
「今回、Bossの攻撃パターンに関しては情報がない。
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