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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-9 新婚生活
Story9-12 二人でデート
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てまた回ってんじゃん」
「それもそうねー」
気分転換になればと思い、連れてきた。
「んじゃ、とりあえず街の中を見て回ろうか」
「うん!」
俺たちは手を繋いで回った。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
いろんな店を回ってちょっとしたショッピングを楽しんだり、花を見て話したり、楽しい時間を過ごした。
そこで昼になったので、俺がよく行っていたNPCのレストランにフローラを連れていった。
「わあ…………よくこんな店知ってたね」
「昔、アスナがおすすめだって教えてくれたんだ」
「へぇ〜…………」
「とりあえず座ろうぜ。
で、何頼む?」
「うーん…………じゃあ、シャオン君と同じもの」
「そうか、じゃあ…………」
俺たちはサンドイッチと紅茶、デザートにショートケーキを頼んだ。
「ありがと」
「ん?」
「私を気にして、気分転換させてくれたこと」
「あ…………うん。
あれ以来、笑顔が少し減ったかなって思って」
「そんなとこまで見ててくれたんだ」
「ん、まぁな。
メシ、冷めないうちに食べようぜ」
「そうね」
楽しい昼食を過ごした。
こんな時間二度と来ないだろうな、ってぐらいの楽しい時間を。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
時間は夕暮れ。
楽しかった時間もあっという間に過ぎ去り、楽しい思い出と少しのせつなさが俺の心の中に残った。
「楽しかったね、今日」
「なかなか出来ないことだからな。
もう出来ないかも」
「そんなこと言ってないで、時間作ってまた行こーよ」
「気が向いたらな」
「シャオン君のケチー」
時間作って、か…………そんな時間作れるかな…………
「あ、そうだ!
これ、プレゼント。ショッピングの時に選んだの」
そう言ってフローラが取り出したのは蒼の質素なブレスレット。
「これ、左手首に着けてね。
シャオン君右利きでしょ?」
「そんなこと覚えてたのかー…………
あ、俺も。せっかくだし…………」
薄いピンクのブレスレットをフローラの右手首に着ける。フローラの頬が薄い赤に染まる。
「あ、ありがとう…………」
「まさか、プレゼントかぶるとは思わなかったけど、
これならお揃いだろ?」
「お揃いかぁ……嬉しい……」
「なんかこっちまで照れる…………」
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