暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-9 新婚生活
Story9-8 ダンジョンへ
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問題ない。

ちなみに現在のシャオンたちのレベルは

シャオンが97
キリトが96
アスナが93
フローラが94
という度合いだ。



これならば子供たちを守りながらダンジョンを突破できるだろう。

すると、ユリエールが気がかりそうな表情をし、言葉を続けた。


「それと、もう1つだけ気がかりなことがあるんです。

先遣隊に参加していたプレイヤーから聞き出したんですが、ダンジョンの奥で、巨大なモンスター、Boss級の奴を見たと…………」

「ボス……ですか?」

アスナが顔色をかえた。

「そ、それってアストラル系のモンスターですか?」

「そ、そこまでは…………」

「ははは、アスナとフローラはお化けとかが大っ嫌いだからな」

「でも……なんとかなるでしょう」

ユリエールにアスナが、もう一度頷き掛ける。

「そうですか、良かった!」

ようやく口許を緩めたユリエールは、何か眩しい物でも見るかのように目を細め、言葉を紡いだ。

「そうかぁ…………

皆さんは、ずっとBoss戦を経験してらしてるんですね。

すみません。貴重な時間を割いていただいて…………」

「いえ、今は休暇中ですから」

フローラが慌てて手を振っている。


そんな話しをしている内に、シャオンたちは前方の街並みの向こうに、黒光りする巨大な建築物を見つけた。

ついにシンカーが身動きを取れずにいるというダンジョンの入り口にやってきた。














◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆















現在、シャオンたちははじまりの街最大の施設、黒鉄宮のまえにいる。

そこの正門を入って直ぐの広間には、プレイヤー全員の名簿である生命の碑が設置されている。

現在の時点で生きているプレイヤーの名前には光があるが、死んだプレイヤーは名前が消えてしまう。

そこで再度シンカーの名前を確認し、シンカーが生きていること確認した。

そこは誰でも入ることができるが、その奥に続く敷地は完全に軍が占拠しており、面倒を避けるためにマキトたちは黒鉄宮の正門ではなく裏手に回った。


高い城壁とそれを取り囲む深い堀が侵入者を拒むべく、どこまでも続いている。

まさに牢獄と言う名がふさわしいような感じだ。

さらに数分歩き続けたあと、ユリエールが立ち止まる。

道から堀の水面近くまで階段が降りている場所だった。

そこを覗き込むと、階段の先端右側の石壁に暗い通路がぽっかりと口を開けて佇んでいる。

「ここから宮殿の下水道に入り、ダンジョンの入口を目指します。

ちょっと暗くて狭いんですが……
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