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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-9 新婚生活
Story9-7 助けに行こう
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を口にあてながら尋ねた。
「はい。
最初から、説明します。
軍というのは、昔からそんな名前だったわけではありません。
軍ことALFが今の名前になったのは、かつてのサブリーダーで現在の実質的支配者、キバオウという男が実権を握ってからのことです。
ところで、軍のギルドリーダー、シンカーをご存じですか?」
「知ってますよ。人柄のいい人ですよね。リーダーにはちょっと不向きの」
「シャオン君!」
「悪い悪い」
「彼が放任主義なのをいいことにキバオウは彼に同調する幹部たちと体制強化をし、ギルドの名前を今のALFに変えました。
さらに、犯罪者狩りや効率のいいフィールドの独占を行い、数の力で権力を増大させ、ついには徴税と題した恐喝まがいのことまでやり始めました。
昨日、あなたが会ったのも、キバオウ一派の連中でした」
「でも、攻略しないんじゃ…………」
「はい。キバオウ一派は資財の蓄積だけでゲームの攻略をないがしろにしていました。
本末転倒だろう、という声が出始め、プレイヤー間で大きくなって…………
その不満を抑えるために、最近キバオウは博打に出ました。
軍の中で最もハイレベルなプレイヤーでパーティーを組ませ、最前線のボス攻略に送り出しました」
――74層のBoss戦、あれはこういうことだったのか…………
「そこまではわかった。で?」
「結果は…………パーティーは敗北、隊長は死亡という最悪の結果を招き、キバオウはその無謀さを強く糾弾されたのです。
もう少しで追放できるところまでいったのですが……
3日前、追い詰められたキバオウは、シンカーを罠に掛けるという強攻策に出ました。
出口をダンジョンの奥深くに設定してある回廊結晶を使って、逆にシンカーを放逐してしまったのです。
その時シンカーは、キバオウの『丸腰で話し合おう』という言葉を信じたせいで非武装で、とても1人でダンジョン最深部のモンスター群を突破して戻るのは不可能な状態でした。
転移結晶も持ってなかったようで…………」
アスナが思わず尋ねる。
「み、3日も前に!?
それで、シンカーさんは?」
ユリエールは小さく頷いた。
「生命の碑の彼の名前はまだ無事なので、どうやら安全地帯までは辿り着けたようです。
ただ、場所がかなりハイレベルなダンジョンの奥なので身動きが取れないようで…………
ご存知のとおりダンジョンにはメッセージを送れませんし、中からはギルドストレージにアクセスできませんから、転移結晶を届けることもできないのです」
キバオウが、回廊結晶の出口を死地の真ん中に設定したやり方はポータルPKと呼ばれるメジャーな手法だ。
当然シンカーも
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