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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-9 新婚生活
Story9-7 助けに行こう
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サーシャは口許を引き締めると、ゆっくりと口を開いた。
「方針が変更された感じがしたのは、半年くらい前ですね。
徴税と称して恐喝まがいの行為を始めた人たちと、それを逆に取り締まる人たちもいて。
軍のメンバー同士で対立してる場面も何度も見ました」
「なるほど…………軍の中での対立があるのかー」
不意に、キリトが顔を上げて教会の入り口の方を見やる。
――あ、キリトも気付いたか
「誰か来るぞ。1人」
「え、またお客様かしら…………」
「念のため、俺たちもついて行きますよ、サーシャさん。
昨日の軍の連中かもしれないですし。
フローラたちは一応警戒だけしててくれ」
「わかった。気をつけて」
「行くぞ、キリト」
「ああ。アスナも頼むぞ」
「ええ。キリト君も気をつけて」
そこに立っていたのは長身の女性プレイヤーだった。
銀色の長い髪を高い位置で一括りにし、怜悧な顔立ちの中で空色の瞳が印象的な光を放っている。
とりあえず、食堂に案内して、シャオンたちの向かいに座ってもらった。
子供たちは、皆一様に警戒の色を浮かべている。
だが、サーシャは子供たちに向かって笑いかけると、安心させるように言葉を紡いだ。
「みんな、この方は大丈夫よ。
食事を続けなさい」
一見頼りなさそうに見えるかもしれないが、彼女は子供たちから全幅の信頼を置かれている。
その彼女の言葉に、皆一様にほっとしたようで、すぐさま食堂に喧騒が戻った。
「どうも。私はユリエールです」
「紹介どうも。俺はシャオン、こっちはフローラ、そしてこの子がレイだ」
「フローラです」
シャオンの紹介にフローラは若干の警戒の色を見せながらも挨拶を交わした。
キリトたちも同様にだ。
「ところでシャオンさんってあの『蒼藍の剣閃』の?」
「軍の内部でもその二つ名なんだ…………
そうですよ」
それを聞くとユリエールは顔色を変えてシャオンたちを見た。
「なるほど、どうりでうちの連中が軽くあしらわれるわけだ。敵うはずがない」
「あ、昨日の一件で文句を言いにきたならお門ちがいですから」
「とんでもないです。むしろ感謝しています」
それを聞いた途端、シャオンは不思議に思った。
「感謝?なんで?」
「私も以前からああいった行動を遺憾に思っており、今回の一件で考え方が変わるきっかけをいただき感謝しにきた次第です」
「やっぱり、軍内部でも派閥に考え方の違いや行動があったようですね」
「ええ、そのことで実は相談が…………」
「なんですか?」
シャオンは飲み物の入ったコップ
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