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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-9 新婚生活
Story9-5 久しぶりの第1層
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だけてうれしいです。

でも、義務感でやってるわけじゃないんですよ。

子供たちと暮らすのはとっても楽しいです」

ニコリと笑い、サーシャは眠るユイたちを心配そうに見つめた。

「だから、私たち、2年間ずっと毎日1エリアずつ全ての建物を見て回って、困ってる子供がいないか調べてるんです。

そんな小さい子たちが残されていれば、絶対気付いたはずです。

残念ですけど、はじまりの街で暮らしてた子じゃあ、ないと思います」

「そうですか」

アスナはユイをぎゅっと抱きしめた。

そして、気を取り直すように、サーシャを見る。

「あの、立ち入ったことを聞くようですけど、毎日の生活費とか、どうしてるんですか?」

「あ、それは、私の他にも、ここを守ろうとしてくれてる年長の子が何人かいて、彼らは街周辺のフィールドなら絶対大丈夫なレベルになっていますので、食事代くらいはなんとかなっています。

贅沢はできませんけどね」

「へぇ、それは凄いな」

「うん。さっき街で話を聞いたんですけど、フィールドでモンスターを狩るなんて常識外の自殺行為だって言ってました」

「基本的に、今始まりの街に残ってるプレイヤーは全員そういう考えだと思います。

それが悪いとは言いません、死の危険を考えれば仕方のないことなのかもしれないんですが…………


でも、ですか私たちは相対的に、この街の平均的プレイヤーよりお金を稼いでいることになるんです」


なるほどな。

この教会に部屋を借りるには1日あたり大体100コルは必要だろうな。

さっき俺たちが会った男の収入を軽く上回る額だ。

「だから、最近目を付けられちゃって…………」

「誰に、です?」

アスナが問い掛けると、サーシャの穏やかな眼が一瞬厳しくなった。

言葉を続けようと口を開いた、その時。



「先生!サーシャ先生!大変だ!!」

突然部屋のドアがバンと開き、数人の子供たちが雪崩れ込んできたのだ。
















Story9-5 END
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