第09話 妖艶のベルカ
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脳の構造が根本的におれ達とは違うのか?‥‥‥‥‥疑問だらけだよ」
セキレイはカメラをギンッと睨んだ。
「ただ一つだけ言えることは‥‥‥‥‥おれはお前を許さねぇってことだッ!!」
彼は拳を握りしめて叫んだ。
**********
ポウゥゥ‥‥‥‥
カツコの″治療光線《リカバリーレイ》″が隊長の患部を
強く、それでいて優しく照らした。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ふぅ」
彼女は一息ついて手を離した。
隊長の腹部に開いた5つの穴は完全に塞がっていた。
「あとは医務室で治してもらってね」
彼女は眩しい笑顔で言った。
隊長はそれを見て少し顔を赤くした。
「あ、ありがとうございます‥‥‥‥‥」
隊長は礼を言った。そして全員で医務室へと歩いて行った。
「‥‥‥‥‥‥‥行っちゃったね」
ハトはつぶやいた。
「そうだな‥‥‥‥」
セキレイはそれに答えた。
「この後、悪いことがなければいいけど‥‥‥‥‥‥」
カツコは軍人たちの後ろ姿を見ながらつぶやいた。
彼らの後ろ姿が廊下を曲がって完全に見えなくなった。その瞬間――――――――
ドゴオオオォォォォォォォォォォオオオンッッ!!
謎の轟音が響き渡った。
そして、壁の向こうから二体の素体型″鎧虫″が攻め込んできた。
全員はとにかく逆方向に全力で走った。
「な、何だありゃあッ!?」
「おっきな虫さん!?」
「ただの化け物じゃないかッ!!」
3人はその光景を見て叫んだ。
今までずっと施設内で過ごしてきたため、
セキレイとハト、ジョンは″鎧虫″の事を知らなかった。
「あれは″鎧虫″よ!外ではこんなのがウヨウヨいるのよッ!!」
カツコは″鎧虫″についての事を知っているようである。
施設の職員なので、わからないことはない。
「みんな下がっててッ!!」
カツコは二体の″鎧虫″の前に立ちふさがった。
セキレイはそれを見て急ブレーキをかけて叫んだ。
「おばちゃん、潰されるぞッ!!」
カツコは右の袖を二の腕までまくった。
「いいえ、私は大丈夫よ」
鎧虫は轟音を立てながら容赦なく走って来ている。
カツコは逆に奴らの方向へ走った。
「さぁ、かかって来なさいッ!!」
そう彼女が叫んだ瞬間に、″鎧虫″二体に異変が起こった。
ザザンッ!!
二体の身体が横から上下に真っ二つになったのである。
そして、そのままに体は床に崩れ落ちた。
「まったく‥‥‥‥危ないじゃろ?」
″鎧虫″二体の上に立った男はそう言った。
それを見たカツコは急いでその男に駆け寄った。
男は″鎧虫
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