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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-8 74層攻略
Story8-13 鈍色の殺意と速さの代償
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だ。
「な…………ど…………!?」
驚愕な叫びと共に殺人者の身体は剣ごと空高く跳ね飛ばされた。
キリトは目の前に舞い降りた人影を声も無く見つめた。
一陣の閃光が見えた、キリトは、その姿を見て、白く光りこの場に舞い降りた姿を見て、まるで天使の様に思えていた。
「ヒール!」
その人影は吹き飛ばしたクラディールには目もくれず、すかさずキリトの傍で回復結晶を掲げ唱えた。
回復結晶はポーションと違って、全快までに時間を要する事はない。
だから、直ぐに回復結晶は砕け散り、代わりにキリトのHPは、即全回復した。
生憎、解毒結晶じゃない為に麻痺属性が解ける事は無いが、一先ずは安心だ。
それを見届けた後、震えるような声で呟く。
「間に合った。間に合ったよ……神様。間に合った…………」
アスナは、目に涙を浮かべながら何度もそう繰り返す。
震えているその声はキリトにとって、天使の羽音に勝るほどに美しく響いていた。
そのまま跪き、キリトの傍で目をいっぱいに見開かせ、見つめ。
「生きてる…………生きてるよねキリト君…………」
「ああ、生きてるよ、アスナ……」
キリトは、自分でも驚くほど、弱々しく掠れていた。
アスナは、その事実をぐっと飲み込み……そして、目の質を変えた。
慈愛のものから全くの別物、正反対のものに。
アスナには似合わない憎悪の炎を漲らせた。
「待っててね。直ぐに終わらせるから……」
囁いて、アスナはすくっと立ち上がった。
その手には鮮やかな細剣が構えられている。
その向かう先ではクラディールが漸く身体を起こそうとしていた。
何があったのか?理解できていなかったが、その近づいてくる人影を認めて、両目を丸くする。
「あ、アスナ様、ど、どうしてここに!? い、いや!これは、訓練!そう、訓練でちょっと事故が!」
裏返ったその声で言い募るその言葉は最後までは続かなかった。
アスナの右手が閃き、剣先がクラディールの右頬を掠めたのだ。
既に、クラディールは犯罪者カラーになってる為、アスナに犯罪者フラグが立つ事は無い。
「がぁっ!!」
クラディールは、片手で頬を押さえ仰け反った。
一瞬動作を止めたあと、その顔には見慣れた憎悪の色が浮かんでいた。
「このアマァ…………!!調子に乗りやがっっ……
がぁぁぁ!!!」
その台詞も中断を余儀なくされる。アスナが細剣を構えるや猛然と攻撃を開始したのだ。
その凄まじい速度の剣速はクラディールの身体を貫き続けた。
クラディールは両手剣で必死に応戦するが、それは戦いとは呼べないものだった。
アスナの剣尖は無数の光を帯を引きながら恐ろしいまでの速度で貫き続けていったのだ。
まるで、舞うかの
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