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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-8 74層攻略
Story8-11 黒と蒼、二人の過去
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たな」
遠い眼をしながらそう言うキリト。
アスナも名前を聞いて可愛く思い笑みを零していた。
「名前からほのぼのしてて良いね」
「うん。本当に良いギルドだって思えた。
その時は俺よりも随分とレベルが低いメンバーだったから、本当のレベルを言えば引き下がったと思う。でもオレは、自分の本当のレベルを隠してギルドに入ったんだ。
その時のオレはギルドのアットホームな雰囲気がとても、まぶしく思えたんだ。羨ましくも思ったんだ。おかしいよな…………」
この時の言葉、皆の耳には、キリトが悲痛な叫びを上げている風にしか聞こえなかった。
「キリト…………」
「でもある日…………」
キリトの表情は更に暗くなる。
記憶の扉。
禍々しい風貌で、頭の中に映る巨大な扉、それを開けた。
運命の日、黒猫団のメンバーは壊滅した。
迷宮区の隠し部屋にあった、宝箱に仕掛けられていた罠にかかってしまい、そして出入り口も塞がれてしまった。
「ギルドを壊滅させたのはオレだ。
元Bテスターだと言う事を話していたら、あの時のトラップの危険性を納得させられた筈なんだ。
メンバーを殺したのは…………俺なんだ」
その言葉を聞いて…………アスナはすっと立ち上がり、そのままキリトの方にゆっくりと近づく。
そして……
「私は、死なないよ」
囁くように、はっきりとそうキリトに伝えた。
それを聞いたキリトは硬直した全身からふっと力が抜けた。
「だって……私は君を守る方だもん」
アスナは、そのままキリトを包み込むように胸に抱いた。
柔らかく、暖かな抱擁。アスナの優しさがキリトを包み込んだ。
「シャオン君は…………?」
「…………一年前、一度だけギルドに入ってた事があるんだ。
低層の迷宮区で…………偶然だった。
偶然、あるギルドに助太刀をして、その縁で誘われたんだ。俺を入れて6人しかいない小さなギルドだった。
ネーミングセンスに笑ったよ。確か……フレンドシッパー、だったな」
「いい名前だね」
「ああ。本当に良いギルドだって思えた。
その時は俺よりも随分とレベルが低いメンバーだった。
俺はコーチとしてそのギルドに入ったんだ。
その時の俺も……キリトと同じようにギルドのアットホームな雰囲気がとても、まぶしく思えたんだ。羨ましくも思ったんだ…………」
シャオンの悲痛な叫び。
「シャオン…………」
「でもある日…………ギルドのメンバーは壊滅した。
俺一人、別行動をとったあの日……他のみんなは迷宮区の隠し部屋にあった、宝箱に仕掛けられていた罠にかかってしまった。
Bossモンスターがちょうど出入り口を塞ぐ
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