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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-8 74層攻略
Story8-10 キリトvsヒースクリフ
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その後も一進一退の攻防が続く。
ヒースクリフは突きを連続。
キリトも片手の剣は防御に使い、残った剣で片手剣スキル突進技〔ヴォーパル・ストライク〕を放ち応戦。
キリトの一撃は重く盾である程度は防げるが、その衝撃までは防げないようだ。
ヒースクリフは跳ね飛ばされており、HPも勝敗を決するほどではないが減少していた。
互いに距離をとり、遠目には解らないが2人ともが何かを言っているようだ。
その次の瞬間には2人ほぼ同時に大地を蹴り即座に互いの距離をつめあっていた。
キリトは超高速での連続技の応酬。それにヒースクリフは付き合っていた。
互いが小攻撃を受けHPのバーを減らしていたが、決定打は入れられていない。
命中しなくともHPが半分を切ればその時点で勝者は決する。
そこで冷静に捌いていたヒースクリフの表情が歪んだ。
まだHPも勝負を決するほどまで減少していないのにも関わらず不自然にゆがめていた。
理由があるとすれば、不敗神話の中で一際輝きを放っているHPがイエローゾーン以下になった事が無いと言うのが覆されるかもしれないと言う事だけだ。
それはキリトも感じていたようだ。
キリトはその歪む表情をチャンスだと読み取ったのか勝負所だと判断し、グリームアイズに使ったスキル、撃二刀流スキル16連撃技〔スターバースト・ストリーム〕
を撃ちはなった。
全ての防御を捨て、特攻ともいわん速度で打ち込む左右の連撃。
キリトの剣閃はヒースクリフの盾に襲い掛かり、上下左右縦横無尽に襲い掛かる。
僅かずつだがヒースクリフの反応が遅れているようだ。
――抜けたっ!
――抜ける!!
キリトとシャオンはほぼ同時にそう考えた。
キリトの最後の一撃がガードをついに超える事を確信した。
盾が右に振れたその瞬間を逃さず、左から剣を振り下ろす。
その一撃が当たれば確実にHPの半分を切り勝敗が決するだろう。
シャオンも、キリトの勝利を疑わなかった。
が、この時ありえない事が起きた。
「!?」
なぜなら、世界がブレたからだ。
それは、他者にまで見えるほどに明らかにブレた。
そのありえない事、キリトの速度はそのままだった。
だが、まるで、その速度を無理やり止めた。
キリトは、世界は止まっている筈なのに、ヒースクリフは動ける。
止まっていると感じているのに、その中で1人だけが動けていた。
それはまるで、時が止まった世界。
それなのにあの男だけが動ける。
本当
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