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SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-8 74層攻略
Story8-6 74層Boss戦
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第3者side

〜10分後〜

「やっぱり、心配」

フローラが堪えきれずに言った。周りもそれに頷いた。

結局そのままボス部屋にむかって出発した。


途中リザードマンに引っかかってしまい10分ほどロスしたが、それでも軍が出発してから20分後。

中程まで進んだ時、不安を的中させる音が回路内を反響しながらシャオンたちの耳に届いた。

咄嗟に立ち止まり、耳を済ませる。

「あぁぁぁぁぁ……」

と微かに聞こえたそれは、間違いなく人の悲鳴だった。



キリトたちは顔を見合わせると、一斉に駆け出した。

敏捷パラメータが上位のシャオン、キリト、アスナ、フローラがクラインたちの前を行く形になったが、この際かまっていられない。

















やがて、彼方にあの大扉が現れた。

扉は左右に開き、内部の闇で燃え盛る青い炎の揺らめきが見て取れる。

そしてその奥で蠢く巨大な影と、それと闘う小さな黒い影がひとつ。

断続的に響く金属音と、悲鳴に

「あのバカ野郎……」

とシャオンが呟いた。

シャオンたちは更にスピードを上げ、ほとんど地に足を付けず飛ぶように走る。

扉の手前でシャオンたちが急激な減速をかけ、ブーツの鋲から火花を散らすと、入口ギリギリで停止した。




中は、地獄絵図だった。

床一面を、格子状に青白い炎が吹き出し、その中央でキリトたちに背を向けて屹立する、青い巨体の悪魔ザ・グリームアイズ。


悪魔を見ると、HPはほとんど減ってなかった。

「ここ、結晶無効化エリアか!」

とシャオンが眉間に皺を寄せる。

転移できてないところを見てそう推測したらしい。



その時、漸くクラインたちが追い付き、4人を見る。

「おい、どうなってるんだ!!」

フローラが手早く事態を伝えると、クラインの顔が歪む。

「大丈夫なのかよ……」

今の状況では迂闊に手が出せない。




コーバッツは戦える軍のメンバーと共に戦っていた。

しかし、悪魔は仁王立ちになると、地響きを伴う雄叫びと共に、口から眩い噴気を撒き散らした。




全員がすでに限界にも関わらず戦っていた。




すると、コーバッツの太い声が響いた。

「軍に撤退の二文字はない!全員突撃!」

「やめろぉぉぉぉぉぉ!!!」

シャオンの声が響きわたる。

その数秒後、剣で打ち上げられ、シャオンたちのそばに飛んできたプレイヤーがいた。







コーバ
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