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SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-8 74層攻略
Story8-4 デュエル決着
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間にギャラリーも集まってきた。



このデュエルをする場所は街中でも転移門前の広場。
これから冒険に行くためには必ず通る場所だ。
デュエルをするのは数少ないソロプレイヤーの1人であるシャオンと血盟騎士団のメンバー。
観客からすれば魅力的なカードだ。


『ソロのシャオンとKoBメンバーがデュエルだとよ!』


観客のその一言が始まりだった。
街中に広がっていき瞬く間にこの場に各種のプレイヤーが集まっていたのだ。


場が一斉に沸く。
普通のデュエルは友人同士の腕試しで行うのが一般なのだ。


このような険悪なムードにまでなり、かつデュエルまでこじれる事を知らない観客達は更に沸いた。
指笛を吹き、歓声も一段と高くなっていった。


そんな緊迫感の中。

「……」

シャオンは完全に意識を切り替えていた。

――シャオンは今、仲間の為に、剣を握ってる。誰かを守りたいっていう、強い意志があいつにはあるんだ


キリトはそう感じていた。













シャオンとクラディールの間にはぴんと張り詰めた空気が流れて、時間だけが過ぎていった。


カウントが0になったと同時にDUEL!!の文字が弾け、ほぼ同時に2人は地面を蹴って距離をつめた。


クラディールの初動スキルは両手用大剣スキル突進技〔アバランシュ〕だった。

生半可なガードでは推し負けてしまい、受けることが成功したとしても衝撃が大きすぎて優先的に反撃に入れず、避けても突進力で距離ができる為、使用者に立ち直る余裕を与える優秀な高レベルの剣技だ。












それはあくまで『モンスター相手』であれば……だ。




シャオンはそれを重々承知だった。
基本セオリーで勝てるほど対プレイヤー戦『DUEL』はあまいものじゃない。


シャオンは同じく上段の神速剣スキル突進技〔メテオレイヴァー〕を選択していた。


技同士が交錯する軌道。
本来ならば、技同士の衝突はより重いスキル、武器が優先され、軽い方は当然弾かれダメージを負ってしまう。

それも、敗北を喫するに十分なダメージだろう。








だが、この時点でシャオンが狙っていたのはクラディールでは無かった。


クラディールはこの時、勝利を確信していたのだろう、下衆びた笑みを浮かべ喜々と剣を振り下ろしていたが、この時のシャオンの速度は、初速でのそれを遥かに凌駕していた。

クラディールは目で追うことは出来なかったようだが、シャオンはその軌道のまま、剣をクラディールの大剣の刃ではなく横腹に命中させ、そこからクラディール本体に当てた。




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