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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-8 74層攻略
Story8-3 度が過ぎる
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と音がしそうなほど歯を噛み締めた後、憤懣やるかたないといった様子で口を開いていた。

「アスナ様。勝手なことをされては困ります!」

ヒステリックな調子を帯びた甲高い声を響かせていたクラディール。


「さあ!アスナ様、ギルド本部まで戻りましょう!」

「嫌よ!今日は活動日じゃないわよ!大体、アンタなんで朝から家の前に張り込んでいるのよ!」

どうやら、突然家の前に現れて驚いたアスナは慌てて逃げてきたようだ。

「こんな事もあろうかと私は一ヶ月ほど前からずっとセルムブルクで早朝より監視の任務についておりました」


うわぁ…………ストーカーだコイツ

とシャオンが考えるのに0.1秒もかからなかった。



得意気なクラディールの返事に唖然とせずにいられない。
そして切れ気味な様子のアスナ。

「家にまでってのは、団長の指示じゃないわよね……」

表情は喜怒哀楽の内の怒の感情、それが全面に出ていた。

「私はアスナ様の護衛です!それには当然ご自宅の監視も」

クラディールは、憤怒を表しながらそう言うが、アスナはそれ以上だった。

「自宅の監視なんて含まれないわよ!!!ばかぁぁっ!!!」

「ふぅ……聞き分けの無い事をおっしゃらないでください。本部に戻りますよ」

クラディールはそのまま、キリトとシャオンを無視しながらアスナの方へと手を伸ばす。

だが、その手は掴む事は出来なかった。

何故なら、黙って見過ごすわけの無い二人がいたからだ。

「悪いな、今日はアンタらの副団長達は貸切なんだ。アスナの安全はオレが責任を持つよ。別に今日はBoss戦をしようってわけじゃない。本部にはアンタ1人でいってくれ」

「無条件で同意するよ。

あんたがやってることはもはやストーカーだ。
個人的な気持ちだけで護衛やってんじゃねーよ」

彼らはアスナの目を見たからだった。

助けて、と言っている様な目を見た。
それを見た以上は放っておけない。



その行動、それを見たクラディールは軋むように歯軋りをし、その表情はシステムによる誇張を差し引いたとしてもどこか常軌を逸した何かを感じさせるものがあった。

「ふざけるな!貴様らの様な雑魚プレイヤーに お2人の護衛が勤まるかぁ!!私は栄光ある血盟騎士団だぞ!」

「お前に栄光も何もあるかよ!!

もう一度言っとくぞ!!ストーカー野郎が私情はさんで護衛務めてんじゃねぇ!!」

シャオンはこれまでのキリトとアスナを見て、そう怒鳴っていた。

アスナの隣が務まるのは、ホントにキリトしかいないと実感していたからだ。

「そ、そこまでデカイ口を叩くからには、貴様、それを証明する覚悟があるんだろうな……」


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