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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-8 74層攻略
Story8-3 度が過ぎる
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そして、午前9時05分。
待ち合わせの時間を軽くオーバーしていた。
「来ないなー」
だが、転移門から2人が現れる気配は一向に無かった。
2人を待っている間に見かけるのは、勤勉な攻略組であろうメンバー達。
次々ゲートから現れては迷宮区に向かって歩いていっていた。
そして、更にその20分後。
それまでも何度か光っていた転移門内部が再び青く光る。
テレポートの光。
その瞬間
「きゃあああああああ!!!よ、避けてーーっ!!!」
「うわあああああ!!!」
通常ならば転移者はゲート内の地面に出現するはずの所が、地上から1mは有ろうと言う空中に人影が実体化したのだ。
それで、そのままキリトに大激突したのだ。
「な……な……!?」
キリトは、避ける受け止める間もない。
思い切りぶつかり、石畳の地面にもつれながら倒れこんだ。
そのまま石畳でしたたか後頭部を打つキリト。
圏内である為、HPが減る事は無いが、これが圏外であればHPバーが何ドットか削れただろう。
その様子を完全にボケッとして見ていたシャオン。
シャオンの意識が戻った頃には……
「い、いやーーーーっ!!!」
その聞き覚えの有る大声が響き渡った。
その次の瞬間キリトの身体が再びすっ飛んだ。
あの誰かがぶつかって、飛ばされた時よりももっと強い衝撃。
バチーン
そして、乾いた音だけを響かせ、こだまさせていた。
キリトは何が何やら判ってなかったが、座り込んでいる彼女を見て、そして自分の手を見て悟った。
自分が彼女に一体何をしたのかを。
「や、やぁ、おはようアスナ」
だからこそ、キリトは少し怯えた様子だった。
「お前……何したんだ?」
シャオンはキリトとアスナを交互に見た。
アスナは顔を真っ赤にさせて両腕で胸を抱えていた。
「別に何もしてねえ!」
「言わせないで!!!」
アスナとキリトは殆ど同時に声をそろえていた。
「ッッ!!そうだ!急がないと!!」
アスナがそう言ったその時、転移門が再び光り輝いた。
そして中央から新たな人影を出現させた。どうやら、今度の転移者はきちんと両の脚できちんと地面に地をつけている様だ。
そこに現れたのはギルド、ギルド血盟騎士団のユニフォームを着た男。
現れた瞬間、アスナはキリトの後ろへ隠れるように移動した。
キリトとシャオンの表情は強張る。
ゲートから出た男はキリトを見て、そしてシャオンを見て眉間と鼻筋に刻み込まれた皺をいっそう深くした。
ギリギリ
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