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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-8 74層攻略
Story8-2 楽しい夕食
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クルクル手の上で回しながら、ある提案をした。
「なら、暫く私とコンビを組みなさい。私の実力もちゃんと教えて差し上げたいし」
「ななっ!なんだそりゃ!!」
キリトはあまりの理不尽ないいように思わず仰け反っていた。
アスナは気にせずにどんどん続ける。
「だって、私の今週のラッキーカラー、黒だし?」
「はぁっ??」
「黒だったら絶対キリトだな。
俺のは藍色だし」
「よけーな事言うな!!」
だが、まだまだ反撃する材料は残っている。
「別に良いじゃん。
だって、血盟騎士団はレベル上げノルマとかないしー。
それに、パーティ組むならあの護衛も置いていけるしね?一石二鳥、それ以上!」
フローラも笑いながらそう言っていた。
キリトは反撃材料全て失ったようだ。
だが、正直、キリトにとっては魅力的な誘いではあった。アスナはアインクラッド1、2といっても良い美人だ。
そんな美人とパーティを組みたくない男など、いないだろう。
だが、そうであればあるほど、アスナの様な有名人が何故?と言う気後れが先にたつ。
当然、キリトにはアスナの心の機微なんてわかるはずも無い。
だからこそ、キリトは根暗なソロプレイヤー。憐れまれているのだろうか、と後ろ向きな思考に囚われていた。
「最前線は危ないんだぞ?」
キィィィン
そう言ったほとんど一瞬の出来事、凄まじい轟音が部屋に響いたのだ。
再びアスナの右手のナイフが持ち上がってさっきより強いライトエフェクトを帯びている。
それを見たキリトは慌ててこくこくっと頷いた。
でも思うのは、何故『自分とパーティを組みたいのか?』と言う事。
キリトは最前線攻略プレイヤーの中で特に目立つわけでもない。
……なのになんで自分なのか?と思っているだろう。
キリトはこれ以上拒否なんて出来るはずもなく意を決して言う。
「わ、解った。じゃあ、明日朝9時、74層のゲートで待ってる」
「ふふっ!」
「あはっ!」
キリトの返事を聞いて、アスナは勿論、フローラも強気な笑みで答えていた。
折角の機会だし、フローラも断ってほしくなかったから、加わったのだろうか?
未だに息がぴったりだという事はよく判る。
そしてアスナ、キリトと少し離れたところで、フローラは俺の傍へとやってきた。
「そーだっ!ね、シャオン君っ!」
「ん?」
「私達も、明日、久々に一緒にいこ?」
ニコリと笑いながらそう言う。
俺に断る理由はない。
「OK」
「うんっ!」
そして、ひとまず今日は御開きと言う事になった。
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