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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-8 74層攻略
Story8-2 楽しい夕食
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もさることながら、気のせいかメインである大粒の肉が輝いてさえ見える。
皿に盛られたシチューが卓上に並ぶと、まずは手を合わせて感謝の意を示した。銀の匙をとり、シチューと肉をすくって口へと運ぶ。
俺ら四人の感想は『美味い』だが、それ以上に感じた事を言葉にして一斉に言い表した。
『生きてて良かった〜』
とにかく、忘れられない味だった。
「でも、不思議だよね」
そんな時、フローラが口を開く。
「何だか、この世界で生まれて今までずっと暮らしていたみたいな……そんな感じがする」
「うん」
アスナとフローラ。2人はそう感じているようだ。
「ああ、オレも最近、あっちの世界の事をまるで思い出さない日がある」
キリトも同じようだった。
俺も……
「同感。
クリアだー、脱出だー、とか言って血眼になる奴が少なくなったかな」
「だって、攻略のペース自体落ちてるもん。今最前線で戦ってるプレイヤーなんて500人いるかいないかだよ。
危険度のせいだけじゃない。皆、馴染んできてる。この世界に」
フローラはそう答えた。
だが、キリトは疑問に思ってもいた。
「俺は本当に還りたいと思っているんだろうか。
あの世界に」
毎日、毎朝早くに起きだし、危険な迷宮区に潜り、未踏破区域をマッピングしつつ経験値を稼いでいるのは、本当にこのゲームを脱出したいからなのだろうか。
昔は何時死ぬとも知れないこのデスゲームから早く抜け出したかった。
しかし、この世界での生き方に慣れてしまった今は……
「でも、わたしは帰りたいよ」
キリトの内心の迷いを見透かすような歯切れの良いアスナの言葉が響く。
そしてそれに続いて
「わたしも帰りたい」
フローラもそう言い、
「そうだな、約束したこともあるし、心に決めてることもある」
俺も頷いていた。
「だって、あっちでやり残したことだっていっぱいあるんだから」
アスナは微笑みながら続けた。
「そうだな。オレ達ががんばらなきゃ、サポートしてくれる職人クラスの連中に申し訳が立たないもんな」
消えない迷いを一緒に飲み下すように、お茶をキリトは飲み込んだ。
珍しく素直な気分で俺はどう感謝の念を伝えようかと言葉を捜しながらアスナを見た。
すると、アスナは顔をしかめながら目の前で手を振り。
「あ……あ、やめて」
と言うが、キリトは一体何のことなのかは判らないから、訝しんでいる。
「な、なんだよ?」
そう聞くが、次のアスナの発言で、一気に動揺してしまうのだった。
「今までそう言う顔をした男プレイヤーから何度か結婚を申し
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