マブラヴ
0883話
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ィングは撃破判定を受けていただろう。
……だが、A-01は連隊。即ち108機の部隊だ。今まで出てきた戦術機の他にも当然待機していた部隊がおり……
「さすがに香月博士直属の部隊、咄嗟の時の対応も素早いですね」
高く跳躍し、スティングとアウルの合流した場所へと向かって落下していく戦術機部隊に恭子が感心したような声を上げる。
確かに。
スティングを包囲していた戦術機部隊がアウルの攻撃で大きなダメージを受けたのを見る限りでは、当然今の攻撃は計算通りという訳では無かった筈だ。
だが、その状況すらも利用した訳だ。
結局、スティングとアウルは前後左右の全てを敵に取り囲まれ、更には上すらも蓋をされた。機体の防御力も何も無しに1発当たればペイント弾で一定のダメージを判定される模擬戦だ。普通であれば、ここで終わりだったろう。
更に恭子も言っていたが、さすがに夕呼の直属部隊と言うべきか、TYPE94は俺達が問題にしていた挙動の固さも元々の状態に比べればそれなりにマシになっている。
だが……模擬戦が始まってから動いていなかったせいで、すっかりと存在を忘れられていたイザークが動き出した事により、戦況は一変する。
シャドウ、メギロート、イルメヤに的確に指示を出しながらスティングとアウルに攻撃を集中している戦術機へと向かって突撃し、たった4機にもかかわらず包囲網を食い破ってそのままスティング達を助け出し、指揮下においてA-01部隊を蹂躙していく。
まさに、あっという間に起きた逆転劇。
恐らくA-01部隊の者達はどんな風に形勢が逆転されたのかすらも理解していない者が多かっただろう。
「これは……シャドウミラー。改めて見ると、確かに際だった技量ですね」
俺の隣で鬼姫と呼ばれている恭子が呟き、お付きの斯衛もそれに同意するように頷いているのだった。
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