暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0883話
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とアウルの訓練って意味が強いしな。イザークの出番はまだって事なんだろう。
 映像の中で、横腹を突こうとして防がされていたスティングの部隊の両脇から1個中隊12機ずつの攻撃が始まる。
 両脇からの攻撃と正面からの攻撃。3方向からの攻撃を受けつつも、未だに撃墜された機体が1機も無いのはこれまでの訓練の成果のおかげか。
 だが……

「イルメヤと言いましたか。撃墜されてしまいましたね」
「ああ。スティング1人だけなら何とかなったんだろうが、部下への指示が間に合わなかったな」

 映像の中では、後ろに回り込んだ12機のTYPE94の攻撃によりイルメヤの機体にペイント弾が付着して黄色の花を咲かせていた。
 勿論これが実戦であれば、戦術機の持っているメインウエポンの36mm程度の武器ではイルメヤの装甲を簡単には貫けない。もし貫くにしても、相当の集中攻撃が必要になるだろう。
 だが、これは模擬戦なのだ。当然ペイント弾が1発当たれば命中判定となり、同時に四方八方から放たれるペイント弾でイルメヤが黄色一色へと変わって撃墜扱いとなっていた。

「まさか最初に脱落するのがシャドウミラー側の機体だとは思いませんでした」
「ようは戦い方次第という事です。ルールも味方しましたしね」

 恭子の言葉にお付きの斯衛がそう告げる。
 まぁ、実際言っている事は間違っていないが。
 模擬戦ということでバリアの類も使用は不可とされている以上、シャドウであってもペイント弾を食らえば相応のダメージを受けたと判定される。
 だが……

「それでも、うちの新人を甘く見て貰っては困るな」

 視線の先ではスティングがメギロートとシャドウを引き連れて森の中へと突っ込んで行く。
 空を飛べずに地上を移動する事しか出来ないイルメヤが撃破とされたのが、寧ろ良いきっかけとなったのだろう。
 同時にそんなスティングを何とか助け出そうと、アウルもまた自分の足止めをしている部隊へと向かって突っ込んで行く。
 一見すると敵の攻撃の中に自分から突っ込んで行く、無謀としか思えないような行動だったが、それはあくまでも普通の軍隊ならではなの話だ。
 俺達シャドウミラーで少なからず鍛えられていたアウルだけに、木々を盾にしながら敵へと向かって突っ込んで行く……のはいいのだが。

「イルメヤが脱落ですね」
「ああ。自分の事で頭が精一杯になっている感じだな。……メギロートも落ちたし」

 視線の先では、イルメヤに続きメギロートもその装甲に黄色い花をぶちまけつつ撃墜されていく。
 勿論メギロート本来の性能であれば、この程度の攻撃はどうとでも対処は可能だ。
 だが、今回の模擬戦の目的はあくまでもスティングとアウルの指揮能力を鍛える為のもの。それ故に、AIに関しては意図的に設定を甘
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