暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-8 74層攻略
Story8-1 久々の集合
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いる、とあるアイテムをエギルに見せた。

一体何かと不思議そうな顔でエギルが覗き込むと、表情が一変。驚愕の顔でアイテム名を読み上げ、指差した。

「ラグー・ラビットの肉だと……すげえ、まさかS級食材をこの目で拝める日がくるとは……」

料理をする際に必要な食材には、それぞれの持つ味・入手難度・調理難度を総合し、それに見合ったランクがつけられている。
このランクが高ければ高いほど美味といわれ、ラグー・ラビットの肉はS級食材と呼ばれる超レアアイテムなのだ。




「しっかしなぁ……料理できねぇんだよな、俺」

「シェフ、いないかな」

俺らは料理スキルは上げてないため、料理に困る。









すると、いつの間にか来店していた少女たちが、俺たちの肩に軽くタッチして呼び掛ける。

「キリト君」

「シャオン君?」

この場に似合わない澄んだ声で名を呼ばれ、俺らは振り返る。

そこには騎士団の制服を着た三人のプレイヤーと一人の別のプレイヤーが立っており、そのうちの二人はよく見知った人物、アスナとフローラだった。

「二人とも奇遇だな。こんなゴミ溜めに来るなんて」

「次のボス戦が近いし、二人の顔を見にきたのよ」

「てか、ゴミ溜め気に入ってこの町に住んでんの、どこのどいつだよ」

エギルはこのセリフを聞いてしまったが、アスナとフローラの「エギルさんお久しぶりです!」のセリフでだらしなーく顔を緩ませた。

「ところで、何をしてるの?」

「アイテム売却の値段交渉をしてるんだ。ラグー・ラビットの肉を換金しようと……」

「「ラグー・ラビット!!」」

突如、アスナとフローラの顔がキリトの眼前に迫る。



不用意にS級食材の話を漏らせば、大抵の人は似たような反応が返ってくる。それは本人もわかっていた筈なのだが、うっかり口が滑ってしまった。

「何やっとんだお前は」

キリトに厳しいツッコミを入れ、フローラの方に目を向けると……

「シャオン君」

フローラは俺の両手をとって包み込んだ。胸の高さまで持ち上げると、至近距離から俺の瞳を真っ直ぐ見つめる。

「お願い。私達にも食べさせて」

「……」

「一緒に料理が食べたいの」

その瞳で見つめられて俺の精神がもつはずもなく、俺はあっけなーく降参。

先天的なものには男は勝てません…………

「しょうがないなー…………俺ら料理スキル上げてないし、お願いするしかないか」

「本当!? やったあ!!

シャオン君大好き!!」

了承を得た途端に手を離し、両手を広げて満面の笑みで俺に抱きつく。思わぬ行動に俺は赤面するが、内心ガッツポーズ。

その様子をキリトは
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ