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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-8 74層攻略
Story8-1 久々の集合
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いる、とあるアイテムをエギルに見せた。
一体何かと不思議そうな顔でエギルが覗き込むと、表情が一変。驚愕の顔でアイテム名を読み上げ、指差した。
「ラグー・ラビットの肉だと……すげえ、まさかS級食材をこの目で拝める日がくるとは……」
料理をする際に必要な食材には、それぞれの持つ味・入手難度・調理難度を総合し、それに見合ったランクがつけられている。
このランクが高ければ高いほど美味といわれ、ラグー・ラビットの肉はS級食材と呼ばれる超レアアイテムなのだ。
「しっかしなぁ……料理できねぇんだよな、俺」
「シェフ、いないかな」
俺らは料理スキルは上げてないため、料理に困る。
すると、いつの間にか来店していた少女たちが、俺たちの肩に軽くタッチして呼び掛ける。
「キリト君」
「シャオン君?」
この場に似合わない澄んだ声で名を呼ばれ、俺らは振り返る。
そこには騎士団の制服を着た三人のプレイヤーと一人の別のプレイヤーが立っており、そのうちの二人はよく見知った人物、アスナとフローラだった。
「二人とも奇遇だな。こんなゴミ溜めに来るなんて」
「次のボス戦が近いし、二人の顔を見にきたのよ」
「てか、ゴミ溜め気に入ってこの町に住んでんの、どこのどいつだよ」
エギルはこのセリフを聞いてしまったが、アスナとフローラの「エギルさんお久しぶりです!」のセリフでだらしなーく顔を緩ませた。
「ところで、何をしてるの?」
「アイテム売却の値段交渉をしてるんだ。ラグー・ラビットの肉を換金しようと……」
「「ラグー・ラビット!!」」
突如、アスナとフローラの顔がキリトの眼前に迫る。
不用意にS級食材の話を漏らせば、大抵の人は似たような反応が返ってくる。それは本人もわかっていた筈なのだが、うっかり口が滑ってしまった。
「何やっとんだお前は」
キリトに厳しいツッコミを入れ、フローラの方に目を向けると……
「シャオン君」
フローラは俺の両手をとって包み込んだ。胸の高さまで持ち上げると、至近距離から俺の瞳を真っ直ぐ見つめる。
「お願い。私達にも食べさせて」
「……」
「一緒に料理が食べたいの」
その瞳で見つめられて俺の精神がもつはずもなく、俺はあっけなーく降参。
先天的なものには男は勝てません…………
「しょうがないなー…………俺ら料理スキル上げてないし、お願いするしかないか」
「本当!? やったあ!!
シャオン君大好き!!」
了承を得た途端に手を離し、両手を広げて満面の笑みで俺に抱きつく。思わぬ行動に俺は赤面するが、内心ガッツポーズ。
その様子をキリトは
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