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SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-7 二人の優しさ
Story7-7 絶望の淵
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もしかして……ううん、君に限ってそんなことはない。
あの日から、君はいつだって私のそばにいた。
君は私のお兄ちゃんみたいな人だった。
一番私を気にかけてくれていたのは君だったし、私が気にかけてたのも君だった。
……なのに……なんで……私のこと……嫌いに……
ずっと一緒にいて飽きた?
それとも迷惑かけてばかりで嫌になった?
考えれば考えるほど嫌になるし、分からなくなる。
私は君と一緒にいたいよ……
一緒に現実に帰って、今度は名前で読んでほしいのに……
それが嫌なの?
私……私……
「フローラ!」
「え……?」
「出来たよ?」
「あ、ありがとう……」
「『Dream spinner』ドリームスピナー……意味は夢の紡ぎ手、ね。
で、どうしたの?」
「なんでもない」
「そんなことないでしょ」
「なんでもないって!!」
気がついたら大声で言ってた。
「……?」
「私……帰るね。お金、置いとくから」
「うん……」
私はホームである49層に帰った。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
49層 リフレイン ホーム
あれから2日たった。
フレンドリストから消失したシャオン君の名前。
それは私の心を闇に染め上げた。
シャオン君……帰ってきてよ……
私、会いたい……会いたいよ……
私は君が『好き』なんだよ?
いつでもかっこよくて、優しくて、私のヒーローだったのに……
私の……思い込みだったんだね。
きっと迷惑してる……
私の心に闇を与え続けたものは、やがて私の思考を一つの可能性に至らせた。
……シャオン君……まさか……
『死んじゃった?』
そんなことはない……絶対ない!!
だって、攻略組の中でも最速で、最強の君が……
絶対ない!!
でも……48層のダンジョンのとき、シャオン君は限界まで戦ってた。
今回はそれ以上の長さ。
もしかしたら……
嫌だ……嫌だ……そんなこと……絶対……
嫌だ……
どうすれば、君と一緒にいれる?
……Bossのところへ行こう。
倒せば君の役にたてる……
死ねば君のところへ……
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