暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-7 二人の優しさ
Story7-7 絶望の淵
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話



もしかして……ううん、君に限ってそんなことはない。

あの日から、君はいつだって私のそばにいた。


君は私のお兄ちゃんみたいな人だった。


一番私を気にかけてくれていたのは君だったし、私が気にかけてたのも君だった。



……なのに……なんで……私のこと……嫌いに……

ずっと一緒にいて飽きた?

それとも迷惑かけてばかりで嫌になった?

考えれば考えるほど嫌になるし、分からなくなる。


私は君と一緒にいたいよ……


一緒に現実に帰って、今度は名前で読んでほしいのに……


それが嫌なの?

私……私……


「フローラ!」


「え……?」


「出来たよ?」


「あ、ありがとう……」

「『Dream spinner』ドリームスピナー……意味は夢の紡ぎ手、ね。


で、どうしたの?」

「なんでもない」

「そんなことないでしょ」

「なんでもないって!!」

気がついたら大声で言ってた。

「……?」

「私……帰るね。お金、置いとくから」

「うん……」

私はホームである49層に帰った。















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆















49層 リフレイン ホーム

あれから2日たった。


フレンドリストから消失したシャオン君の名前。

それは私の心を闇に染め上げた。





シャオン君……帰ってきてよ……


私、会いたい……会いたいよ……


私は君が『好き』なんだよ?


いつでもかっこよくて、優しくて、私のヒーローだったのに……



私の……思い込みだったんだね。

きっと迷惑してる……














私の心に闇を与え続けたものは、やがて私の思考を一つの可能性に至らせた。













……シャオン君……まさか……


『死んじゃった?』


そんなことはない……絶対ない!!


だって、攻略組の中でも最速で、最強の君が……


絶対ない!!



でも……48層のダンジョンのとき、シャオン君は限界まで戦ってた。


今回はそれ以上の長さ。

もしかしたら……


嫌だ……嫌だ……そんなこと……絶対……




嫌だ……





どうすれば、君と一緒にいれる?








……Bossのところへ行こう。


倒せば君の役にたてる……

死ねば君のところへ……

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ