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英雄は誰がために立つ
Life5 吃驚箱
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いた。

 「―――――っ!?ここ、で?本当、に?それに、幻想殺し殿が共にとは?」
 「ああ。この学園は如何やら奇縁に恵まれている様だ。私の妹であるおまえと、伝説の赤龍帝、聖魔剣使い、聖剣デュランダル使い、魔王セラルフォー・レヴィアタンの妹も所属し、コカビエルの襲来に最後は彼、幻想殺しの介入と来たものだ。最後のは私が頼んだからではあるが。だがそれでも、これは偶然では片づけられない事象だ。様々な力が入り交じり、うねりとなっているのだろう。そのうねりとなっているのが兵藤一誠君―――――赤龍帝だと思うのだが」

 サーゼクスが一誠に視線を送る。送られた当の一誠は、些か緊張した趣の様だった。

 「フフ・・・・・・っと、そう言えば、彼の事について話していなかったね。彼が何故この場に居るのかと言うのは、毎日ではないが明日から会談終了まで、警備を頼んだのさ」

 サーゼクスの言葉にまたまた驚く一同。オカルト研究部の面々は、今日は驚いてばかりだ。
 そしてリアスは、何とも言えないような表情を浮かべていた。

 それもそうだ。何故ならリアスは現在悪魔業界において、この駒王町一帯を任されている上級悪魔なのだから。
 にも拘らず、短期間と言え外部の者を警備に加えると言う事は、優しく言えばリアス・グレモリーとその眷属ら及びソーナ・シトリーとその眷属ら(現状の戦力)では些か不安が有ると言う言葉で済ませられるが、はっきりかつ無情な言葉を選ぶのであれば『戦力外通知』である。

 この事実にリアスの中では、認知と否定が同棲状態になっていた。
 因みに、リアスの心情を察知で来ていたのは朱乃と祐斗そして、ゼノヴィアだった。

 無論、あの妹溺愛主義者であるサーゼクスからすれば、三勢力の会談までに戦力を充実させた上で、リアスの心労を軽減させようという考えなのであろうが。

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 「リアス、君がどのように思っているかぐらいは分かるが、今この駒王町の責任者はリアスだ。だからこれは、いち魔王としての提案でしかないから決定権はおまえにある」
 「・・・・・・わかっています。私リアス・グレモリーは魔王サーゼクス・ルシファーの提案を受け入れたいと思います」
 「そうか。すまないね、嫌な思いをさせて」
 「いえ、自分の実力の低さは痛感していますから」

 葛藤の末に答えを出した故、何とも言えなく重い空気が広がったこの状況を打破したのは意外にも、ゼノヴィアだった。
 と言うか自己紹介に近かったが、そのおかげでどんよりとした空気は晴れやかなものとなった。

 「あっ!因みにねリアス――――」
 「――――な、何でしょうか?」

 まだ何かあるのかと警戒するリアス。

 「父上に授業参観の事を
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