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英雄は誰がために立つ
Life5 吃驚箱
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?」
 「そうでした。ですが、だとすれば一体何故なのでしょうか?」

 リアスの疑問はオカルト研究部全員の代弁とも言うべきものだった。

 「身に覚えがないとでもいうのかい?これの事を!」

 語尾を力強くしたサーゼクスは、ある1枚のプリントをリアスは勿論、眷族全員にも見えるように突き出した。
 そのプリントに身に覚えが有り過ぎるリアスは、幻想殺しが現れた時以上に驚愕した。

 「え?なっ、如何してお兄様がそれを!?」
 「理由なんて如何でもいいじゃないか!それよりもこのプリント用紙の内容である授業参観は、勿論参加させてもらうよ!!是非ともわが愛しい妹が勉学に励む姿を間地かで見たいのだよ!!!」

 自分の口で説明していく内に、だんだんとテンションが上がっていくサーゼクス。

 「グ、グレイフィアね?お兄様に伝えたのは・・・」

 そんな兄とは対照的に、困った相貌を見せるリアス。

 「はい。学園からの報告はグレモリー眷族のスケジュール私の下へ届きます。無論、サーゼクス様の『女王(クイーン)』でもありますので主への報告も致しました――――と言いたいところですが、実はリアスお嬢様の学園内でのイベントの件の報告については、私では無いんです」
 「え?じゃ、じゃあ、一体誰が・・・?」
 「解りませんか?お嬢様の身近にいる人物の中で、我々の世界を知り得ない者が御一人だけいるではありませんか?」

 その言葉に益々、困惑さを露わにするリアス。

 「では、もったいぶらずに言いますと・・・・・・・・・リアスお嬢様とは彼是、6年前からご友人に成られている藤村士郎様です」
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・へ?・・・・・・・・・・・・・・・ぇええええええええ!!???」

 予想だにしなかった名前がグレイフィアの口から出て、今日の中で一番驚くリアス。

 「アハハ、驚いたかい?実は、私と士郎君は番号もアドレスも交換し合っている中でね、リアスが高校生になってから、この約2年半の間はずっと学園内でのリアスも拘わるイベントについても、それで知り得ていたのさ!!」
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(パクパクパクパクパクパク)」

 あまりの事実に、水中で鰓呼吸をする魚のように口を動かすリアス。・・・・・・・・・呼吸ダイジョブか?
 そんな彼女の目の前に、身も心も癒してくれるかのような香りを漂わせる紅茶が出される。

 『リアス嬢。これでも飲んで、まずは落ち着い給え』

 その目の前の紅茶に、直に飛びつき言われるでもなく飲むリアス。
 こんな時でも飲み方は上品だった。

 「・・・・・・・・・・・・・・・ハァ、落ち着いたわ。有り難う、朱乃ぉおおお
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