第14話 念動力者、主に会う
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土方と千鶴…特に土方はドアの向こうに居るだろう人物に妙な気配を感じていた
そう……
人外の気配が漂っていた……
「っ!!下がれお前ら!!!」
「土方先生?」
土方が突然美琴たちの前に出て抜刀の構えを取った
「誰だ!!」
「ちょっ!土方先生!?」
「土方さん、何を…っ!?」
上条と千鶴が土方を止めようとするが千鶴はその途中でドアの向こうから妙な気配を感じ取った
「土方さん、今…!」
「ああ、千鶴お前も感じたか…」
「はい!」
2人の会話を聞いても全く理解できない者たちは皆、首をかしげた
「あの、土方先生?」
この妙な空気に耐え切れないのか初春が声を出すが土方がドアに視線を向けたまま片手で初春を制した
「静かにしろ。もしかしたらこのドアの先に居るのはあの襲撃者の仲間かも知れねぇ」
「「ええっ!?」」
驚きのあまり声を出す佐天と初春。美琴と白井、カナと上条は声を出さなかったが驚きのあまり目を大きく見開いていた
「だからお前ら、下手に俺より前に出ようとするなよ」
「「は、はい…!」」
そう言った土方がドアを開けようとした次の瞬間…!
「おいおい…物騒じゃねぇか。俺はただ、幼馴染の見舞いに来ただけだぜ?」
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
突然の声に驚くメンバーだがカナだけは別の意味で驚いていた。本来なら彼はこの学園都市に居るはずが無いからだ。だが突然声がした方に目を向けるとそこにカナ以外面識がない青年が居た。紺色の着物、“畏”と書かれた漆黒の羽織、腰まで届きそうな白と黒に分かれた長髪。この青年の名は…
「り、リクオ君…?」
カナの呟きが聞こえたのかリクオと呼ばれた青年はフッと不敵な笑みを浮かべた
「おう、カナちゃん、久しぶりじゃねぇか。入院したってカラスから聞いたから飛んできたぜ」
この2人の会話で知りだと察した美琴はカナに聞いた
「ねぇカナ、この人アンタの知り合い?」
「うん。前に話した私の幼馴染で「それよりちょっといいか?」って土方先生?」
ここで待ったをかけたのは土方だった。
「さっきから気になっていたが、お前から人外の気配を感じるんだよ。お前…何者だ?」
土方の刀の様な鋭い視線を受けてもリクオは怯むどころか“へぇ”と余裕の笑みを浮かべながら名乗りを上げた
「関東大妖怪任侠一家 奴良組三代目、ぬらりひょんの孫…奴良リクオ!」
「奴良組!?」
「奴良組だと!?」
「「「妖怪!?」」」
「「ぬらりひょん!?」」
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