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剣の世界で拳を振るう
やって来た依頼主
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ったりするのだろうか…。

「実はもう一件あってね…こっちは11月28日。
やはりアパートの一室で男が倒れているのを配達屋が見つけた。
その男もやはりアミュスフィアを装着し、死亡推定時刻にはGGOにダイブしていたことが判明している」

「それもう偶然とかじゃないだろ。
うわぁ…面倒な案件だ。御愁傷様」

「あはは…確かに困った事態なんだが、上の方でもお手上げの状況でね。
解剖検査でも異常は見つからない始末なんだ。
そこで、後でキリト君にも聞くつもりだが…仮想世界で殺されたプレイヤーが現実でも死に至る。
そんなことがあり得ると思うかい?」

「思わないな」

即答で答えた。
当たり前だ。劣化とはいえ神様頭脳を持った俺の考えが『それはあり得ない』と告げている。
俺自身の考えも否定を示している。

「…理由を聞いても?」

菊岡さんは手を組んで俺を見据えている。

「SAOのデスゲームじゃあるまいし、アミュスフィアにはそんな機能も電磁能力も搭載されてない。
さらに言えばその最強の座に君臨したゼクシードが仮想で撃たれて死亡なんてのはプレイヤーの身体的感覚神経をもってしても起こり得ない事。
最強になるのであればその過程で確実に何回かはゲームオーバーを繰り返した筈だし、死にはしなくても撃たれた事は何度もあるはずだ。
それなのに今更撃たれただけで死ぬ何て事はまず無いことだと俺は思う」

「……なるほど。茅場……片桐氏と同意見だね。
となると現実での殺害となるわけだが…外傷の無いことは事実。
こればかりは調べようがなくてね…仮想世界で殺されたと考えるのが妥当であると上の方も満場一致なんだよ」

頭固すぎだろ総務省…。
少しは反対意見だせよ…。

「あー、大体分かった。要はそのGGOにダイブしてその死銃とやらに撃たれてこいって事でしょうに」

「いやぁー…あははは…」

この野郎…全然悪びれてやがらねぇ…。
何だその『あ、わかっちゃった?』見たいな顔は…。

「具体的にはどうすれば?」

「え!?受けるの!?」

「逆に受けてほしくないのか?」

「いやいやいや!まさか二つ返事とは思わなくて…んんっ!
厳密には死銃には拘りがあるようなんだ」

「…拘り?ウホッな感じか?」

「それだったらまだ良いんだけどね…。
件の被害者、ゼクシードとうすしおたらこはどちらも名の通ったプレイヤーだったんだ。
恐らくだが、死銃は相手が強くないと撃ってくれないんだよ」

何その拘り?

「兎に角、その強者であると言う点を挙げてログインをお願いしたい。
かの茅場氏が認めた君とキリト君ならば、必ずや成功してくれると信じている」

「まぁ、和人が受けるかどうかは置いといて。

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