暁 〜小説投稿サイト〜
『曹徳の奮闘記』改訂版
第五十六話
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
 陸遜の言葉に呂蒙は慌てる。

「うぅん、大丈夫よ亞莎ちゃん」

 陸遜は呂蒙にそう言った。

「(もしかしたら………冥琳様、雪蓮様を抑えて下さい)」

 陸遜は心の中でそう思って、呂蒙と一緒に迎撃の準備を初めた。





「弓隊放てェッ!!」

 俺の言葉と共に弓隊が矢を砦に射れ込む。

 砦にいる呂蒙、陸遜の部隊も反撃をして矢の雨を降らしてくる。

「盾で防御しろッ!!」

 兵士達は、降ってくる矢の雨に鉄盾で防御をする。

「………このままだと膠着状態になりそうだな」

 俺は砦を見る………ん?

「投石をしてくるぞッ!! 弓隊は標的を投石する兵士に代えろッ!!」

ガァンッ!!

「グワアァァッ!!」

 投石で兵士がやられた。

「負傷した兵は後方へ下がれッ!! 鉄盾で投石を防げッ!!」

 孫策軍の主力部隊は来ないのか?





 一方、孫策軍は砦からの伝令に砦の部隊を助けるか迷っていた。

「奴等の狙いは我々主力部隊だろう。危機に陥った砦で陽動をして我々を待ち構えている寸法だろう」

 周瑜が孫策に言う。

「………そんな寸法かしら?」

「………何か感じるのか雪蓮?」

 孫策の言葉に周瑜は何かを感じる。

「だって相手には王双がいるのよ? 何かあると思うわ」

 孫策は周瑜にそう言った。

「………確かにそうだな。なら軍を半分に分けるか? 一方は袁術軍を攻撃して、もう一方はその間に砦へ入城する。そして袁術軍を攻撃していた一方も砦からの援護の元、入城する」

「うぅ〜ん………それにしようか。砦へ先に入城する部隊の指揮官は蓮華にやらせるわ。そっちに冥琳も行ってちょうだい」

「………分かった」

 周瑜は孫策の言葉に何かを理解したのか、少し間を置いてから頷いた。

「ありがとう冥琳。だから好きなのよ〜」

「こら抱きつくな雪蓮」

 孫策が周瑜に甘える。

「それじゃあ頼んだわよ」

「あぁ任せろ」




 孫策軍は軍を二個に分けた。




[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ