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ルドガーinD×D (改)
二十四話:ご利用は計画的にな
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張っても引き出せなかった『騎士』の本音を引き出した、『兵士』に対する褒美であった。本音は危険なことはさせたくないがそれを我慢して彼女は柔らかな笑みを浮かべ彼等に聞こえないようにそっと呟く。


「全部終わったら、お仕置きね」






どうも、久しぶりにテンションが高いルドガー・ウィル・クルスニクです。
さっきから、口ずさむ証の歌が止まらない。何というか、色々と悩んでいたせいか知らないけど今現在の俺は吹っ切れている。

今ならリドウを見つけた瞬間にフルボッコに出来そうだ。そして気絶したリドウに無理やり血判を押させて二千万ガルドの借金を負わしてやろうというかなり素敵なアイデアが浮かんでいる。
冗談? いいえ、本気です。

まあ、そんな大金、急に借りようとしても借りられないから出来ないけど、結構マジで考えているのは本当だ。さて……どうやって、俺の積年の恨みを晴らしてやるか。
そんなことを考えながらお手製の買い物袋片手に道を歩いていく。
すると、何やら怪しいというか不憫というか……そんな感じの光景に鉢合わせた。


「えぇー……迷える子羊に恵みの手をー」

「どうか、天に代わって哀れな私達に救いの手をおおお!」


白いローブを身に纏い、何やら必死に募金活動をしている二人の女の子がいた。
一人は茶色の髪をツインテールにした活発そうな女の子。
そしてもう一人の方を見た時にあることに気づく。こいつ……メッシュ仲間だ!

青色の髪に緑のメッシュを入れた目つきの鋭い女の子を感動して見つめる。
すると、あちらもこちらにシンパシーを感じたのかこちらを向き俺のこだわりのメッシュを見つめてくる。そのまま、まるでにらみ合いでもしているかのように見つめあう俺達。
そして、どちらともなく声を掛けようと口を開いた時だった。


―――グウゥゥゥッ!


「うぅ……お腹減った」


ツインテールの子のお腹が凄まじい音で鳴った。
それを見てメッシュ仲間はため息をつく。
俺はその様子を見てプッと笑いが出そうになるのを堪える。

女性のお腹がなったのを笑うなんて失礼だからな。
……いや、むしろ笑ってもらった方が気持ちとしては楽か?
まあ、それはともかくだ。コホンと咳払いを一つして二人の注意をこちらに向ける。


「お腹が空いているなら、家に来ないか? 食事でもご馳走するよ」


あ、これは断じてナンパじゃないぞ。俺は黒歌一筋だ。
まあ……まだ、告白もしていないけどな。あっちも脈ありだとは思うけど……。





「んぐ、んぐ………うまい、なんてうまさだ!」

「うぅ……見ず知らずの人の優しさで涙が……やっぱり神は私達を見捨てなかったのよ!
 ああ、やっぱり人は愛で生きて
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