猫と不死鳥
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は今すぐ荷物を纏めて白音をつれてくるように言われたぶん自室へと戻った。
「これで契約成立だ」
互いの名前を書き、印を押した契約書を俺は持ってきていた鞄にしまい、男は懐へといれる。
スーツケースを机におき、一言礼を言って玄関で荷物を持っている黒歌達を連れて俺らは屋敷の表に止めてある馬車に乗り屋敷を去った。
「あ゙あー、疲れたぁぁぁ」
「……お疲れ」
恋の労いの言葉を聞きながら自分の肩をポンポンと叩く。
ったく、交渉なんて面倒なことよくやるわ。マジで。
「あ、そうだ。さっきは貶して済まねぇ。
ああ、でも言わねぇと契約愚図られてただろうかんな。
ちょっと一芝居うたせて貰った」
警戒してくる二人に詫びをいれ頭を下げる。
二人の警戒心下げねぇと恋も二人のこと警戒しっぱなしだしな。
いつのまに忠犬になったのやら。
それに、まぁ、一方的に野次ったかんな。
詫びの1つや2つは当然だろ。
「……なんで私たちを買い取ったの?」
買い取る、買い取るか。
まぁ、物扱いしていたからそう皮肉られても当然か。
「ま、簡単に言ったら黒歌。
てめぇを俺の眷属にいれるためだ」
「……やっぱり私目当てか。
私は眷属で構わないから妹の白音だけは眷属にしないで!」
「……おねぇちゃん」
姉妹愛ってか?
いいねぇ。そうゆーの。
俺ら兄弟にはねぇぜ。
上兄と中兄は俺のこと警戒して近づいて来ねぇし下兄たる愚兄は俺のこと見下してるし妹たるレイヴェルはまだよちよち歩きしてるからな。
「……シャル、友達がいる。
だから、寂しく、ない」
ははっ、顔にでてたか。
慰められちまった。
苦笑して礼もこめて恋の頭を撫でる。
恋は嬉しそうに撫でられてくれた。
これが、愛ってか。
「だな。ありがとさん。
まぁ、黒歌は眷属になるのは確定だが、自由にして構わねぇぜ?
戦わなくていいし、何処に行っても構わねぇ。
居たいなら居てもいいしな」
「……」
裏があるのかと疑わしげな目でこっちを見てくる。
まぁ、話がよすぎるから警戒するのも当然だな。
「んじゃ、まぁ、突然だけどな、話をしよう。
この世界で一番強いのは誰だ?」
「……にゃあ?」
白音が首を傾げる。
お前警戒してたんじゃねぇのかよ。
「分からないわ」
ん、答えてくれてありがとさん。
でも、出来れば睨まないで欲しいね。
「オーフィス。不動の世界最強の『無限の龍神』だ。それより強いのが、『赤龍神帝』であるグレートレッドだ。
魔王でも神でもねぇ、龍が一番つえーのさ」
「でもな、俺は決めてんのさ。
強くなれ、強く
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