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転生とらぶる
マブラヴ
0882話
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の、他の方々は……」
「ああ、気にするな。あいつらはどこか邪魔にならない場所で待たせておけばいい」
「……そうですか? まぁ、アクセル代表がそう仰るのなら……」

 微妙に納得出来ていない様子のピアティフだったが、それ以上は何を言うでも無く、量産型Wが待っていてもいい場所を告げてから俺達を引き連れて基地の中へと入っていく。
 そうして基地の内部を歩けば、当然周囲から視線を向けられる訳で……メディアへの露出もあって、この中で最も注目を浴びていたのは、当然の如くシャドウミラー代表の俺だった。
 そんな状態で基地の中を進み続け、やがてピアティフは1つの部屋の前で止まり、ノックをして声を掛ける。

「香月副司令、シャドウミラーの方々をお連れしました」
「そう、入ってちょうだい」

 その言葉と共に扉が開き、中へと入ったのだが……

「……恭子?」

 部屋、いわゆるブリーフィングルームの中にいた人物を目にして思わずそう呟く。
 そう、ブリーフィングルームの中にいたのは、ウェーブの掛かったロングヘアーを後ろで結い上げている、凜とした雰囲気を持った女、以前日本で行った花見の時に面識を得た、日本の五摂家の1つ、崇宰家の次期当主と言われている崇宰恭子で間違いがなかった。
 その近くには護衛、あるいはお付きなのだろう女の斯衛も3人いる。

「……お久しぶりです」

 こちらを見て苦笑を浮かべつつ頭を下げるその様子に、内心疑問に思いつつ今回のホストでもある夕呼へと向かって口を開く。

「何でここに?」
「……さぁ、何でかしら」

 疲れたといった風に溜息を吐きながら、夕呼の視線は恭子の方へと向けられる。
 俺と夕呼の視線を向けられた恭子は、小さく苦笑を浮かべて口を開く。

「元々は崇継さんが今日こちらでシャドウミラーとA-01部隊の模擬戦が行われるという話を聞きつけて、私に見学に行かないかと連絡してきたんです。……それも、城内省の方に手を回して斯衛軍に休日を取り付けてから」
「崇継か」

 確かにあいつはどことなく快楽主義者的な面があるから、面白そうだと思えばそのくらいはしそうだよな。
 A-01連隊というのは機密性の高い秘密部隊に近い性質を持っているんだが……まぁ、斑鳩家の当主であれば知っていて当然か。
 普通なら斯衛軍という堅苦しい組織でそんな無理は通せないんだろうが、崇継は斑鳩家の当主である上に、俺達シャドウミラーとの仲を深める為と言えば、斯衛の上部組織でもある城内省でも受け入れるしかないだろう。
 だが……

「肝心の崇継の姿が見えないようだが?」

 そう、部屋の中にいるのは夕呼と恭子。そして恭子の護衛と思われる3人の斯衛だけだった。
 その言葉に、困ったような笑みを浮かべる恭子。


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