とある家のとある風景
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「だから俺が行ってやるから、大人しく寝てろって」
「今日が最終日なんだよ! 最後ぐらい行かせろ!!」
さっきからこの調子だぁ〜っと、メガネを掛けた少年――江戸川コナンは思う。
朝起きて、朝食を食べていれば奥の部屋から何やら言い争いが聞こえてきたので、丁度目の前に座っている帽子を被った男――次元大介に何があったのかと問う。
返答は「朝っぱらからあんな調子だったから俺も知らねぇな」だった。
元々コナンは毛利事務所、ルパン一味はとある廃ビルを根城としてた、が。
とある事件があり、そこにたまたま偶然を装ったルパン一味がおり、そこにたまたま名探偵が居てそして、本当にたまたま偶然、一般市民の――六条道恋也がそこに居た。
何故、この3組が1つ屋根の下で暮らしているのかというと、それはルパン側から言えば『気が合うから』、コナン側から言えば『捕まえやすい』からで、恋也にとっては『ただの気まぐれ』である。
時にルパンが恋也を頼る事もある。
そしてその逆もまた存在する。
「昨日夜中に高熱出てたでしょ! また熱出たらどーすんの?」
「薬で下げてれば、3日で治るから」
「治るワケねーっつうの!」
あはは……とぎこちない笑みを浮かべる事しか出来ない内容だった。
恋也本日学年末考査最終日な為、学校を休む訳にはいかない。
だがしかし、昨夜高熱が出ていた為、学校に行くのではなく休んでいろと赤ジャケットを着ている――ルパン三世に言われても、意地で学校に行こうとする恋也と、朝の早い時間帯から揉めていたのだ。
無論、この事はルパン、次元、五右衛門は知っていた。
「次元ちゃんだって昨日言ってたでしょ。明日はルパンが変装してやるって」
ルパンのこのセリフを聞き、朝食の食パンを食べていたコナンは、次元を真っ直ぐどこか呆れた表情で「パパ知らないって言ってたよね?」と、『江戸川コナン』で次元に首を傾げて問う。
その瞬間、次元にはなんとも言えない、空気が漂って、鼻を鳴らしてから告げる。
「誰もアイツが熱を出してるなんて聞いてこなかったろ」
あくまで最初から自分も知らなかった様に、返答してもコナンには呆れしか出てこないようだ。
溜息を吐いているコナンとは違い、次元は余裕を取り戻したのか、フランス文字で書かれている新聞を読み直している。
「だーかーら! 頼むから寝てて頂戴」
「別に熱も出てないし、体調も悪くないから問題ないだろ!」
「テスト中に倒れる方がいけないでしょ!」
いい加減終らないかな、と心の中で呟いては、食パンを食べ終えて、キッチンに食器等を持って行き、ルパンと恋也が言い合いをしている部屋に向かうと「恋也ちゃんが怒鳴るから、ガキンチョ起きちゃったじゃないの」と自分も相当怒鳴っていたと言えるのに、人のせ
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