対決、2対3
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ラスの攻撃を受けた瞬間、自分の体に異変を感じた。
その一瞬、目の前が真っ暗になってしまった。
美紅自身何が起こっているのかまったくわからなかった。
桃子の時と同様にコスチュームの大きさは変わらないまま、美紅は体が小さくなったのだ。
傍から見ていると、まるで美紅が蒸発したかのように見えなくなった。
そして、服がバサッと地面に落ちた。
服は植木の上に落ちたかのように10cmくらい盛り上がっている。
自分の体に何が起きているのかはわからなかったが、体の変化は落ち着いた。
それでも美紅の目の前は相変わらず暗くて何も見えなかった。
しかし、気分は落ち着いてきたので少し冷静になることができた。
自分の上に何かをかぶせられたように、布のようなものが体を覆っていることはわかった。
「この感触……一体、何かしら?」
暗闇では話にならない。自分を覆っているのが布だとするなら手繰っていけばどこかに端があるのではないかと考えた。
とりあえず自分の上にかぶさっていたものを引っ張った。意外と簡単に手繰り寄せることができる。
その端は意外にもすぐに見つけることができた。
目の前がいきなり明るくなった。
そして、目の前に巨大なスモールプラスの姿が飛び込んできた。
「えっ?」
今まで見ていたスモールプラスよりも大きかった。10倍どころのさわぎではない。
美紅は呆然と立ち尽くした。
いつの間に巨大化したのか想像もつかなかった。
「へへへ、これからどう相手してやろうかな……」
スモールプラスはいやらしい顔つきで美紅を凝視していた。
美紅はその表情に嫌な予感がした。
そして、自分の姿を見て驚いた。
どういうわけか全裸だった。
「いや〜ん、何、これ?」
美紅は裸のまま白い布の上に立っていたのだ。
とりあえず美紅は慌てて白い布で自分の裸体を隠した。
「もしかしてコレって……?」
よく見るとその白い布には見覚えがあった。
自分がさっきまで履いていたパンティ?
その周りに黄色い布が広がっている。
それは自分の着ていたウイングガールズののコスチュームのように思えた。
スモールプラスが巨大化したわけではなく、自分が小さくされたことを理解した。
「へへへ、いい格好じゃないか」
スモールプラスは美紅に至近距離まで顔を近づけた。
自分が圧倒的に有利な立場に立ったと思って、完全におちょくりモードだ。
スモールプラスは指で美紅をつっついてきた。
美紅はバランスを崩しながらも必死に胸を隠し、なんとかしゃがみこんだ。しかし、抵抗はできない。
スモールプラスは完全に勝ち誇っていた。
「そんな格好になってはどうしようもないだろう」
勝負あったと考えていた。
小さくされた女の子にできることなど何もないと高をくくっていた。
「お前が元
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