対決、2対3
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ビッグプラスは吹っ飛ばされ、ダメージを負った。
「さすがに強いな……」
ビッグプラス1体ではまともに戦ってもウイングマンには勝てないことを悟った。
「お前は弱いな」
健太もビッグプラスの実力を肌で感じた。
スモールプラスは自分の攻撃の邪魔をした美紅に対し猛烈に怒っていた。
ビッグプラスは嫌な予感がした。
恐らくスモールプラスの頭の中からウイングマンとの戦いのことが吹っ飛んでしまったように見えた。
「こりゃヤバイかもしれないな……」
美紅はスモールプラスにすごまれて、少し後ずさった。
「こしゃくな」
スモールプラスはもう美紅しか見ていない。
この邪魔な存在を排除しなければ……
後の話はそれからだ。
「おいビッグ、とりあえずオレ様はまずこの女をやっつける。ちょっとの間1人で頑張れ」
完全にイっちゃった目をしてそう言い放つと、スモールプラスは美紅に向けて光線を放った。
美紅は華麗な動きでその攻撃をよけた。
「広野君、こっちは任せて!」
新体操で鍛えているので、逃げるだけだったらなんとかできると思ったのだ。
「やっぱり……」
ビッグプラスは少し落胆した表情をみせた。ある程度は予想していたから驚きはしなかったが、いい対策があるわけではなかった。
「そう言われても、オレの技は物を大きくするだけだからなあ……」
ウイングマンと対峙して何とかできる自信はまったくなかった。
しかし、そんな事情は健太には関係ない。
ウイングマンはクロムレイバーでビッグプラスを切りつけた。
「うわあああああ」
ビッグプラスはへっぴり腰でなんとか避けたが、このまま攻撃されていたらいつかやられてしまう。
「こりゃたままらん!」
そう言うとウイングマンに背を向けてダッシュで森の方へ逃げ出した。
「ま、待て」
まさかいきなり逃げ出すとは思っていなかった。今まで戦った刺客――シードマンも含めて――そこまで逃げ腰の相手に出会ったことがなかったのだ。
健太は、あっけにとられしまい、完全に出遅れてしまった。
「えーっ!?」
ビッグプラスの行動には美紅も驚いた。
スモールプラスの攻撃をかわしながらも健太たちの様子を見ていた。
ビッグプラスが弱腰なのは一目瞭然だったが、まさかそんなにあっけなく逃げ出すとはまったく予想外だったのだ。
健太同様に、その意外性に美紅の動きも一瞬止まった。
そこをスモールプラスは見逃さなかった。
「人のことを気にしてる場合かっ!」
美紅に向けてスモールプラスは渾身のビームを放った。
驚いた美紅は避けるつもりで反射的にビームを手の平で受けてしまった。
「あっ……」
すると美紅の体が小さくなっていったかと思うと服だけを残して姿を消した。
5.
「えっ!? 何?」
美紅はスモールプ
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