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ウイングマン ビッグプラススモールプラス
対決、2対3
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切った。
光線の命中したクロムレイバーはみるみる小さくなっていき、スモールプラスを切りつけようとした瞬間には、つまようじくらいの大きさになっていた。
ウイングマンの攻撃は完全に空振りだった。
「な、なんだぁ?」
健太はつまようじのような剣を見て悲しい気持ちになった。

「そんな剣じゃあオレを倒せないぜ、へへへ」
つまようじの剣を見れば、そんなことは言われなくてもすぐに理解できた。
しかし、だからと言って健太が攻撃をやめるわけにはいかない。
「だったらこれはどうだ! スクリプトフラッシュ!」
今度は手のひらからビームが飛び出る光線技だ。
威力はそれほど強くはないが相手の出方を伺うには最適な攻撃だ。
しかし、放たれたビームもスモールプラスの光線によって小さくされてしまった。
「ヘヘヘ。お前の攻撃は全部、小さくしてしまえばいいのさ!」
これだけ小さくされてしまっては攻撃の威力も半減どころではない。
蚊にさされたほどの威力すらないかもしれない。
スモールプラスは完全に勝ち誇ていた。
「くそー。どうすればいいんだ……」
スパイラルカットを小さくされたら様にならないしファイナルビームも小さくされては体力を減らすだけにしかならない。
健太にはいい策が思い浮かばなかった。


4.
その様子を桃子は森の茂みから見ていた。
さすがに裸で健太の前に出るわけにはいかないので、体を隠していた。
責任感の強い桃子は自分だけが指をくわえて見ているわけにはいかないとも思っていた。
「リーダーがピンチだわ……」
しかし、やはりこの格好では戦えない
何かいいアイデアはないものかと周りの様子を伺った。
林の中だ。服の代わりになるような布は見当たらない。
その代りにツタやカエデなど大きな葉っぱのある植物が目に付いた。
「コレならイケるかもしれない……」

健太はスモールプラスに対抗する手立てが思い浮かばなかかった。
しかし、すでに2回目の変身だ。手をこまねいている時間はなかった。
健太は矛先を変えることにした。
「それならお前は防げないだろうっ!」
もう1本のクロムレイバーを抜いて、ウイングマンはビッグプラスに切りかかった。
「ムッ!」
慌ててスモールプラスはクロムレイバーに向けて光線を放とうとした。
それを見て今度は美紅が動いた。
スモールプラスに狙いを定め、ディメンションビームを放ったのだ。
ビッグプラスはウイングマンの、スモールプラスも美紅の攻撃をよけた。
しかし、美紅の攻撃によってスモールプラスの放った光線が飛んだのは明後日の方向だ。
「うわっ!」
期待した援護がなく、ビッグプラスはクロムレイバーの攻撃を自分の腕で受け止めた。
続けざまに出されたウイングマンのキックは、よけきれず腹部に命中した。

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