対決、2対3
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桃子は完全にパニックだ。
「きゃああああああああっ!」
とにかく恥ずかしくてドタバタ動き回った。
「リ、リーダーこっちを見ないでぇ〜っ!!!」
見る見ないの問題よりも巨大化した桃子に動き回られると、下にいるウイングマンもプラス怪人もたまったものではなかった。
50mの巨体に踏まれてしまっては命も危ない。
しかも声の大きさも半端ないから下で何を言っても伝わらない。
ドスンドスン!
「うわっ!」
敵味方関係ないく、巨大化桃子に踏まれそうだ。
プラス怪人も健太も美紅もパニクって戦いどころの騒ぎではなかった。
「おい、なんとかしろ!」
ビッグプラスが絶叫してスモールプラスに命令をした。
スモールプラスもこのまま踏まれるのを何もせず手をこまねいてるわけにはいかない。
「わ、わかった」
そう言うと、慌てて手から光線を発した。
慌てていたので狙いもちゃんと定めないで放った光線だったが、さすがに的が大きかった。
桃子のお尻に見事、命中した。
「きゃっ! 何か当たった?」
桃子はお尻に少しばかり痛みを感じたが、何をされたのかわからなかった。
しかし、みるみる体が小さくなってくる。
桃子は恥部を隠しながら何かの当たった感触のお尻を気にしている状態で、元の大きさに戻った。
健太、美紅、プラス怪人たちの視線が桃子に注がれた。
そして、健太たちは一斉に、ほっと安堵のため息を漏らした。
しかし、見られている桃子はたまったものではない。
「いや〜ん、もうお嫁に行けない〜!!!!」
そう言い残すと、全裸のまま走って近くの林の中に逃げ込んだ。
「桃子ちゃん……」
「ピンク……」
健太も美紅も助けの手を差し伸べてあげたかったが、どう接すればいいのかわからず、ただ見送ることしかできなかった。
3.
「見たか。オレ様はものを何でも小さくできるんだぜ! へへへ」
スモールプラスが前に出て事態の収束したことを自慢げに話した。
ビッグプラスは少し身を小さくした。
自分たちの光線は使いどころを間違えば自らを危険にすると感じたらしい。
「そんな能力がなんになるっ!」
巨大化されるなら小さい攻撃でも巨大化する。
巨大化すれば大した攻撃でなくても大きなダメージとなるから注意が必要だったが、小さくするだけならそれが脅威になるとは健太は考えなかった。
「チェイング!」
健太は掛け声と共にウイングマンに変身するやクロムレイバーを抜いて、スモールプラスに切りかかった。
しかし健太の考えは甘かった。
スモールプラスはクロムレイバーに向けて光線を放った。
「何っ!?」
その攻撃は健太の予想外だった。光線はクロムレイバーに命中した。
光線の威力は大したことはない。攻撃を止めるほどのものではなかった。
しかし、クロムレイバーは空を
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