暁 〜小説投稿サイト〜
ウイングマン ビッグプラススモールプラス
対決、2対3
[1/8]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
1.
「仲間が増えても、同じことだ!」
ビッグプラスは美紅と桃子が増えたことにもまったく意に介さなかった。
スモールプラスも変わらずに、ウイングマンに向けて石を投げ続ける。
しかし、2人の加勢により確実にプラス怪人の攻撃は食い止められていた。
「それならスピードアップするまでだ」
ギアを入れたスモールプラスは大量に石を投げつけ、ビッグプラスがコンビネーションよく巨大化させた。
岩石がウイングマンに降り注ぐ。
「この攻撃をよけれるかな?」
美紅と桃子もビームで応戦するものの、なかなか手が回らない。
健太もクロムレイバーで来る岩を素早く打ち砕くがそれでも限界はあった。
致命傷はなかったがウイングマンも少しばかり傷を負った。
美紅と桃子もターゲットにされていなかったために傷を負うことはなかったが、必死に迎撃を行ってかなり体力を消耗していた。
「このままだとまずいわ、何かいい方法はないかしら」
一つ一つの攻撃は大したことがないが、こう量が多いと体がもたない。
まさか石での攻撃で苦戦するなんて健太としても予想外だった。

一瞬、攻撃が止んだ。
スモールプラスの足元に小石がなくなってしまったのか、健太たちも一息つくことができた。
次の攻撃に備えてプラス怪人の方を見ると――
ビッグプラスもスモールプラスも肩で息をしていた。
「お前らも疲れてんじゃん!」
思わずツッコミを入れた健太だったが、このタイミングでウイングマンの変身が解けてしまった。
ウイングマンは地球の3次元では10分間しか変身していられなかった。
プラス怪人にとっては絶好のチャンスだ。
息も切れ切れだったがここは踏ん張りどころだ。
スモールプラスは場所を素早く移動し、再び小石を投げ始めた。
変身の解けた健太は鍛えているとはいえ普通の人間だ。
生身ともなれば小石でも大きな傷を負ってしまうかもしれない。
岩石が襲って来れば命すら危なくなってくる。
スモールプラスが投げた小石に向け、ビッグプラスが光線を放った。
その瞬間、桃子が動いた。
「リーダーあぶないっ!」
桃子が身を呈してその光線を防ぐために前へ出たのだ。
ビッグプラスの光線は小岩に届く前に桃子の腹部に命中した。
「何っ!?」
予想外の事態にプラス怪人は慌てた。
桃子の体が巨大化し始めたのだ。
「ピンクっ!」
健太も小石を避けはしたものの、ピンクの変化に唖然とし動きが止まってしまった。
「桃子ちゃん……」
美紅も心配だったが、事の成り行きを見守ることしかできない。
桃子も自分の体の変化に戸惑うばかりだ。
体はムクムクと巨大化していく。
しかし、コスチュームは光線に当たっていないので大きくはなってくれない。
「痛いっ!」
あっという間に体のサイズに合わなくなって、ビリビリ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ