暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
ファントム・バレット編 〜守り人たち〜
疾走する『思い』
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


(・・・期待しているぞ、リン・・・)




 村 東方面

一人の少女が、泣きながら叫んでいた。

「やめてぇ・・・みんな行っちゃダメ!!!」

少女は、喉を熱で焼かれようとも叫んだ。一人だけでも多く助けようと。

「なんで・・・なんでよ・・・」

仮面ライダーも誰も、来てはくれない。

がさり、と後ろのほうから音。振り返ると、一体の怪人が立っていた。

「・・・ギシャアアアアア!!!!」

怪人は少女に飛び掛かる。熱で頭が朦朧とする中、少女は思った。

(誰か・・・助けて)

ゴッッッ!!と。怪人が吹き飛ばされ、一人の少年が少女を庇うように立った。

「あ・・・ありが、と・・・」

焼けた喉から声を絞り出すと、少女は後ろへぐらりと揺れた。

「・・・」

少年、リンは少女を支えようと手を伸ばす。

壊さぬように。守るために。

キュイィィィィーーーーーーー!!!

フォトンブラッドが、リンの思いに応えるように紅く輝き始める。

全身にうっすらと真紅のラインが浮かぶ。

その姿は。かの紅き勇者のようで。

ユキ達と別れたライト(漆黒)がそこへやって来る。

ライトは、思わず涙を流した。

紅き勇者は、少女の体をしっかりと支えていた。

「・・・さぁ・・・始めようぜ。ライト」

笑ったリンに、ライトは涙を拭って答える。

「ああ・・・!ああ・・・!!」

自身の体から戦乱剣ダインスレーヴを抜き、ライトは身構えた。

怪人達へと、二人は突っ込んでいった。


 村 南方面

「ライトさん!そちらの状況は!?」
 
「大丈夫だ!一気に片づけるぞ!!」

ウィザードにライトは変身し、ユキは古代障壁を操作して怪人たち薙ぎ払っていく。

「ギャオオオオオオン!!」

黒い炎が周囲を包み込む。

「マジか、なんでドラグブラッカー!?」

ライトの驚きに、ドラグブラッカーはテールアタックで返した。

「ぐあああああっ!!」

「ライトさん!クソッ・・・」

ユキはウィザードリングを取り出した。

それは、フレイムガルーダ。ランドクラーケン。ウォーターユニコーン。ハリケーングリフォン。

計四種のウィザードリングを、ライトへと放り投げる。

「ライトさん!あなたの力なら、僕よりも強く、うまく使えるはずです!!使ってください!!」

指輪を受け取ったライトはそれをスキャンする。

『ガルゥゥゥゥダ!!イーンフィニティ!!プリーズ』

ライトの希望。それは何かはわからない。しかし、プラモンスターはそれに応えた。

白銀のガルーダスタイルになったウィザードは、ドラグブラッガーを一撃で吹
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ