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ファントム・バレット編 〜守り人たち〜
疾走する『思い』
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う)。仮面ライダーZXだ」
「・・・英雄さんが、何の用だ?」
「いや・・・ユキからリンという奴の話を聞いてな。詳しく聞いてみたくなったのさ」
「望まぬ力を正しく扱う事の出来た男の話をな」
二人はしばらく会話し、村雨は聞き終わると笑った。
「何で笑うんだ・・・?」
「いや、どの世界にも守る者はいるんだなと思ってな・・・」
そう言って、村雨は室内から出て行った。
「何だったんだ・・・?」
去りゆく村雨を見つめると、今度はユキが入ってくる。
「ライトさん、力が欲しいですか?」
「ああ、欲しいさ!友の一人を守れるくらいの力はな・・・!!」
「じゃあ、はい」
ユキはライトへと一本の剣を放り投げた。
それを見たライトは、すぐに身を退いた。その、恐ろしさに。
「なんだ・・・?なんだ、よ、そ、れ!!」
「これは戦乱。恨み。嫉妬。死・・・全てを司る、戦乱剣ダインスレーヴ」
「あ、あとそれ・・・早く制御してくれないと僕が死にます」
「守る覚悟・・・見せてください」
目の前の状況に、混乱するライト。だがこれは、約3時間で終結する―――――――。
研究所 リハビリ所
(なんで・・・なんで制御できないんだ!!)
莫大過ぎる、改造人間の力。これを、かの『伝説』たちは制御しているのだ。
「あなた・・・誰ですか?」
不意に。後ろからの声に、リンは振り向いた。
赤髪の武道着を着た少年が立っている。
「お前、は・・・」
「私?私はオーク。アシムレイトロイドNo.1、Awkward。sorrowと出身が同じの、怪人ですよ」
「へぇ・・・」
「貴方もリハビリですか?まぁ、使ってる器具を見て、力が制御できないとかですかね」
「なんで・・・それを」
リンは素直に驚いたが、オークはニッコリと笑った。
「私もそうですから・・・。あなたは確か・・・改造手術を受けた人ですね」
「・・・そうだ」
リンはその場に座り込んだ。力を制御できぬ、歯がゆさもあるが、何より・・・
(これじゃ誰も救えない・・・ライトも、あいつ等も・・・)
「・・・私もそうなんですよ。力を制御できなくて、諦めてました」
「それに・・・『トモダチ』を裏切ってしまいました」
「裏切ったのか?」
「そうです。裏切りました。でも・・・ユキはトモダチから聞いていました。私に・・・幸せになってほしいと。彼を裏切ってしまった、私ができる事は幸せに・・・今を全力で生きることだと思うんですよ」
「なんか・・・嫌なこと聞いちまったな。スマン」
「いや、いいんですよ。頑張ってくださいね」
ただ一人、リン
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