第六十二話 八神家の思い出
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そして、賢が運んで来たシャマル手製の料理の品々。
全員【………】
全員が目を見開いた。
あのシャマルがこんなにも料理らしい料理を作れていることに。
はやて『見た目はまあ、大丈夫やな…』
ワームモン『見た目よりも問題は味だね…』
ヴィータ『あんだけ扱かれて不味かったら話にならねぇな』
シグナム『不吉な事を言うなヴィータ。』
ザフィーラ『…とにかく食べてみるとしよう……』
全員が料理を口に運んだ。
はやて『あ…』
ワームモン『はやてと賢ちゃんに比べれば、味は大分劣るけど…』
ヴィータ『普通に美味い…』
シグナム『シャマルがまさか…き、奇跡だ…』
ザフィーラ『賢の指導は上手くいったようだな…』
賢『まあ、可もなく不可もなくってところかな』
ヴィータ『(何であんなに怒鳴ったのに賢は平気なんだ?)』
ヴィータは散々怒鳴ったのにピンピンしている賢を不思議に思った。
シグナム『だが、これ以上は今のシャマルに望むのは酷ではないか?』
はやて『確かにそうやね』
ヴィータ『まあ、これでまともなメシにありつけるな。』
シャマル『…私だけ辛い思いするのは不公平よね……?』
シグナム『…何が言いたいシャマル……?』
シグナムがシャマルの次の言葉を警戒する。
シャマル『賢君。シグナムとヴィータちゃんにも指導してあげてくれないかしら?』
シグナム、ヴィータ『『何!?』』
賢『別にいいけど?』
シグナム、ヴィータ『『な、何ぃ!!?』』
あっさりと了承する賢にシグナムとヴィータは口元を引き攣らせた。
思わずはやてとザフィーラ、ワームモンはシグナムとヴィータの冥福を祈ってしまった。
シグナムとヴィータは賢にキッチンへと引きずられて行った。
そして八神家全体に響く賢の怒声。
半泣きになりながら教わるシグナムとヴィータ。
はやて達ははやての部屋に避難しながらシグナム達を応援した。
余談だが、これ以後シャマルの料理はそんなに酷い物は出なくなったらしい。
はやて「いや、まあ、賢兄の指導のおかけでシャマルの料理は大分マシになったんやけど…時々、ハズレが出るようになってもうたな…」
賢「確かに…ハズレを食べた遼さんが三途の川を渡りかけたからね……」
はやて「あの威力を思えば、前のように常にド下手の方が良かったんやないかな〜って思うんよ」
賢「う〜ん」
今のシャマルの失敗料理の破壊力のことを思えば、良かったかどうか微妙なとこであった。
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